更新日:2015年01月06日 15:03
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日本の農家から盗まれた野菜が中国に流れている

ここ数年、農家から野菜が消える被害が後を絶たない。取材を進めると暴力団、半グレ、一部の不良中国人が関係していることが判明した。背景には中国の経済事情が深く関連しているという。 ⇒【前回】「野菜の盗難件数が増加。農家を狙う“組織的”野菜泥棒」
https://nikkan-spa.jp/613049
野菜,泥棒 中国人不良グループと関係のある中国人男性に話を聞くと、「中国はPM2.5の影響が酷く野菜なんて食べられたものじゃないんですよ」と話す。また、中国政府による強制労働問題も大きな原因であるようだ。 「定職についていた男性が帰宅途中に突然拉致され、監視の下、無理やり工場で何年も働かせられていたという話もある」  拉致されれば一日15時間労働で給与はないに等しく、製品の中に救助を求める手紙を交ぜる強制労働者もいたという。こんな状況ゆえに中国製品に粗悪品が増え、結果的に中国人が安全で質の高い日本製品をあらゆる分野で求めるようになる。中国製の紙オムツは「赤ん坊にはかせるとかぶれてしまった」などの被害も多いことから、昨年は九州地方から日本製オムツ「ムーニーマン」が中国に流れ品薄となった。さらに松阪牛、伊勢海老、マグロなどの高級食材が注目を集めていたが、今年に入ってからは農作物までもが対象となっているのだという。 「高級食材や野菜は正規ルートだと日本の2~3倍の値段で売買されているが、日本の暴力団や半グレの窃盗団が司る非合法ルートでも野菜が輸出されています」(裏社会の事情通)  日本食材につきまとう放射能汚染のイメージも「それでも中国の野菜を食べるよりはマシ」(前出の中国人男性)と不問になるという。  警察関係者はこれについて「新たな暴対法が施行されてから、暴力団員に対する締め付けが激しくなり、表の社会での企業活動は不可能に近い。連中はお金に換わるのであれば何でもするようになってきている」と分析する。 ⇒【次回】「野菜窃盗団が畑を襲撃。その手口とは?」に続く
https://nikkan-spa.jp/613051
◆近年の野菜盗難事例 <2013.6.1> 静岡市葵区の無人販売所で1日から5日にかけて、野菜などが盗まれる被害が3件相次ぐ。同区では、ほかに無人販売所を狙った窃盗事件が同年内で5件発生している <2013通年> 青森県十和田地区では収穫期に野菜窃盗事件が発生するため’08年よりニンニクの収穫時期に市内の畑のパトロールを実施。だが’09年には数件の窃盗被害があった ― 組織的[野菜泥棒]が全国で暗躍中【2】 ―
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