更新日:2015年07月08日 16:43
仕事

「稼ぐ人は長財布を使う」は本当か? 富裕層に聞いてみた

 野村総研の調査によると、’13年における世帯の純金融資産が1億円以上5億円未満の「富裕層」は全5250.3万世帯のうち95.3万世帯と全体の1.8%、5億円以上の「超富裕層」は5.4万世帯で0.1%であることが判明した。全体のわずか1.9%の彼らはどんな人で、どのような生活習慣があるのか? 6/2発売の週刊SPA!『ネオ富裕層のお金が増える生活習慣』という特集では、1億円以上の資産リッチな人や年収3000万円超の高所得者9人に取材を実施。生活習慣の共通項を探っている。
富裕層は本当に長財布を使っているのか?

パンパンになった財布を持っている富裕層はごく少数だった!?

 まず、支払いについて、現金主義かクレジットカードかを問うと、9人中8人がクレジットカードを使っていると回答。唯一使わない人は、次のようなこだわりがあった。 「月に一度ATMから20万円をおろし、これで生活するようにしています。もし月半ばでなくなってしまったら、ひと目で使いすぎだとわかります。現金のほうが家計管理しやすいんです」(元会社員メガアフィリエイター・五十嵐勝久さん)  9人とも家計簿こそつけていないが、クレジットカードの支払い明細や、五十嵐さんのように財布の中身で確認するなど、自己管理能力はさすがといえるだろう。また、札束で財布が多少膨らむことはあっても、レシートや大量のポイントカードを財布に入れっぱなしにして分厚くなる“ブタ財布”にはなっていない。9人中、唯一「ポイントカードを必ず使う」という個人投資家で実業家のMayuhimeさんも、財布とは別に専用のポーチを必携している。  ちなみに、“稼ぐ人は長財布を使う”と言われるが、実際に長財布を使っているのは7人と多数派。さらに、不動産投資家の紺野健太郎さんは「お金を数える習慣が大切。その際、ついでにお札の向きは揃えるし、単なるゲン担ぎですが下向きにして財布に入れています」と、お金を大切に扱う気持ちが行動に表れていた。  ネオ富裕層は安売りに振り回されることもなければ、現金引き出しもATMの手数料無料の時間帯を狙って行くこともない。スーパーなら安く買えるものでもコンビニで買うことをためらわない。 「セールの情報収集にコストがかかるし、数百円安くなる程度ならその時間に仕事をするほうがいい。自分の時給は常に意識しています」(個人投資家で慈善事業家のくぼっちさん)と、小銭より時間の価値に重きを置く。多くの人が「雨が降ったら傘を買うのではなく、タクシーに乗る」と答えたが、安易に乗るわけではなく、「傘を買うと500円くらいかかるから、近距離だったら乗ったほうがいい」(デイトレーダー・けむ。さん)と、総合的なコスパを考えた結果の行動なのだ。  このほかにも実に興味深い傾向がみてとれた。お金が増える生活習慣を身につけたい方はぜひ、本誌を参考にしてほしい。 <取材・文/週刊SPA!編集部>
週刊SPA!6/9号(6/2発売)

表紙の人/小嶋陽菜

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