30~40代サラリーマンの約6割が「家族に疲れた」。原因は?
平日は仕事で忙殺され、休日は家族サービスでまた忙殺……。今も昔もサラリーマンとは忙殺されがちな存在なのかもしれないが、ここに「親の介護」「親からの過干渉」や「兄弟との確執」にまで巻き込まれるとなると、家族持ちサラリーマンならずとも「家族という病」を患ってしまう可能性は極めて高い。実際に、「『家族に疲れた』と感じたことはありますか?」というアンケートに対し、2000人中1180人が「YES」と回答。約6割のサラリーマンが「家族につかれた」「家族がしんどい」と頭を悩ましているのだ。
◆現在の家族はなぜ病んでいくのか?
亭主関白な夫に妻は耐え忍び、子供は盗んだバイクで非行に走る……なんて殺伐とした家族像は昭和の話。今は共働きで対等な夫婦が増え、親子間も友達のように仲がいい時代だ。しかし、そんな一見良好に見える家族関係に“しんどい”と音を上げる男性が近年、増えてきている。
「妻が子供を産んでから、何かにつけて不機嫌で、家事を手伝ってもやり方が違うと叱責されてばかり。最近は正直、なるべく家にいたくない」(36歳・電機メーカー)
「共働きで子供を実家に預けるようになってから、両親がうるさく口出しするようになった。嫁からの不満も激しく、板挟みで苦しい毎日です」(42歳・SE)
アンケート調査を進めてみると、その原因は「妻」が約4割と圧倒的だが、次いで「自分の両親」も約3割と見逃せない割合だ。男性は家庭(妻子)と実家(両親)という、2つの大きな重荷を背負っているのである。
ストレスの詳しい理由として、家庭の場合は「妻への倦怠感」に「セックスレス」といった夫婦仲の悪化が目立つ一方で、実家との間では「親からの過干渉・依存」という切実な問題に頭を悩ませている男性が多いこともわかった。
8/18発売の週刊SPA!に掲載されている特集『30~40代男性の6割が患う[家族に疲れた]症候群』では、上記のような“家族に疲れ果てた男たち”の実態を多角的に分析。識者たちによる「家族に疲弊しないためにすべき10のこと」も掲載している。果たして、働く男たちは今、どこまで家族に疲労困憊しているのか。 <取材・文・撮影/週刊SPA!編集部>
●サラリーマン調査「『家族に疲れた』と感じたことはありますか?」
※調査対象…全国の都市部で暮らす30歳~49歳の既婚男性(正社員・契約・派遣・公務員)に調査。2000人アンケートで「家族に疲れた」と感じたことがある1180人(59%)から無作為に500人を抽出し、その原因について詳しく聞いた
Q1.「家族に疲れた」と感じたことはありますか?
YES 1180人
NO 820人
Q2.「疲れた」と感じる対象は誰ですか?
妻 215人
自分の親 167人
子供 47人
妻の親 39人
自分の兄弟&姉妹 19人
妻の兄弟&姉妹 10人
その他 3人
※既婚男性500人アンケート…「家族に疲れた」の原因となる対象者は「妻」が約4割、「自分の両親」が約3割と大部分を占めた。次いで「子供」と答えたのが約1割。イクメンブーム以降の“育児疲れ”が原因か
Q3.「疲れた」と感じる原因は何ですか?(複数回答可)
妻への倦怠感 100人
親からの過干渉・依存 90人
セックスレス問題 77人
趣味の時間がない 67人
家事の分担 61人
子供を巡る価値観のズレ 59人
生活費の困窮 49人
妻からのモラハラ 48人
親の介護 40人
親との同居生活 37人
育児の分担 37人
親の遺産相続 4人
※既婚男性500人アンケート…上位は「妻への倦怠感」や「セックスレス」など妻関連だが、「親からの過干渉・依存」も約2割が悲鳴を上げており、実家支配の深刻さが伺える。ただ、「遺産相続」はSPA!世代にとって、まだリアルな問題ではないようだ
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