雑学

建設現場の事故や工事渋滞を激減させるかもしれない「革新的なネジ」とは?

建設現場の事故や工事渋滞を激減させるかもしれない「革新的なネジ」とは? 世間的にはそこまでメジャーに報じられないイノベーションでも、実は大きな社会変革へと繋がることは往々にしてある。

 例えば、「ねじ」業界では、来年建設の現場で事故や工事渋滞を大きく減らしそうなこんなものが話題になっている。

 ネジ業界の動向や技術、新製品などのデータを配信するねじ業界専門紙、ねじ総合サイト運営のファスニングジャーナル代表取締役である女屋圭輝氏はこう語る。

「ねじの締結作業において、画期的な特徴で革新をもたらしたのが『ワンサイドボルト』という建築向けのボルトです。従来の建築専用ボルトは、締結時のセッティングを両側から行う必要がありました。でも、このワンサイドボルトはその名の通り、片側からだけの作業でも、キッチリボルトを締めることができる特殊な構造になっているんです」

ワンサイドボルト

「ワンサイドボルト」株式会社ロブテックスファスニングシステムHP製品カタログより

 そもそも高速道路や鉄橋など、あらゆる工事現場でボルトは多数使われるのだが、このワンサイドボルトの登場は今後業界に大きな変化をもたらす可能性もあるという。

「鉄橋や道路など大きめの建造物の場合、あらかじめ組み込まれたボルト・ナット等のパーツをバラして両側からセッティングするため、現場の環境や条件によって作業員が2人以上必要なケースもありました。でも、ワンサイドボルトなら片側からのセッティングが可能なので、締結作業も含めて1人で簡単に施工できるし、各パーツの紛失を防げるというメリットもあります。もし、高所作業でパーツが落下して、万が一、下にいる人に当たってしまえば大事故になりますからね」

 また、橋や道路の工事時は通行止めにされることも多かったが、このボルトの登場で本体をバラさず作業でき、工期が短縮できるため「交通渋滞が減るのでは」という声もあるという。

「東日本大震災以降の建築物の耐震補強や東京五輪に向けた建設ラッシュなど、ワンサイドボルトが活躍する場は土木建築業界にはまだまだたくさんある。今後、もっと普及していくと思います」

 12/22発売の週刊SPA!の特集記事「2016年 ニッチ業界の[意外なヒット]を予測する!」では、さまざまなジャンルで、世間的にはあまり知られていないが今後大きく社会を変えるかもしれないイノベーションについて報じている。 <取材・文/週刊SPA!編集部>

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