更新日:2022年07月04日 11:55
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人気脚本家・古沢良太「『そんなに大したものを書いてない』っていつも思ってます」

――たとえば、プロの脚本家になってから一番悔しかったことでも? 古沢:悔しいことも忘れちゃうんですけど、基本的に身に余る評価をいただいている気持ちがいつもあって。「俺、そんなに大したものを書いてないよ」って思っているんです。だから、周りの評価に対しても悔しいと思わないのかもしれません。 ――「身に余る評価」? 古沢:だって、昔の映画やドラマってもっとすごいですよ。黒澤明監督の映画も向田邦子さんのドラマもすごい。しかも、おふたりとも手書きで書いていたわけですよね。インターネットなんかない時代だから、調べるのもいちいち辞書を引いたり、取材したりしたはず。僕は、その何百分の一のスピードで調べたりできる。鉛筆じゃなくてパソコンだから直すのも簡単。なのにかなわないって、どういうことなんだろって打ちひしがれます。 【古沢良太】 ’73年、神奈川県生まれ。『アシ!』で第2回テレビ朝日21世紀新人シナリオ大賞を受賞してデビュー。『ALWAYS 三丁目の夕日』で日本アカデミー賞最優秀脚本賞、『探偵はBARにいる』で同賞優秀脚本賞を受賞 ※このインタビューは4/19発売の週刊SPA!のインタビュー連載『エッジな人々』から一部抜粋したものです 取材・文/唐澤和也 撮影/寺川真嗣
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週刊SPA!4/26号(4/19発売)

表紙の人/ 松岡茉優

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