ウザい上司につける薬
「仕事ができない」「成果を横取り」「指示なし」「プライベートに介入」「粘着説教」などなど、イヤな上司のパターンは枚挙にいとまがない。週刊SPA!12月19日発売号では「ダメ上司を無力化する革命的撃退法」と題して、それらの対策を講じているが、なかでもウザい「武勇伝上司」への対処法を紹介したい。
「異動でやってきた50代前半の上司。『昼メシ行こうや!』などと積極的にコミュニケーションを取ってきれている彼の気さくな振る舞いに感動すら覚えていたのですが……」と語るのは電気メーカーの開発部に勤める桑原さん(33歳・仮名)だ。
「学生時代のラグビー部での活躍や、営業成績をグングン上げ続けた新入社員時代の逸話などことあるごとに聞かせてくれるんです。テンパって仕事をしていると横に来て、うっとりした顔で3日寝ずに働き続けた新入社員時代の話をして『だからお前も頑張れ』って、もう、うんざりですよ。つい最近も、大きなプロジェクト前で全員が徹夜していたら、『俺も若いときは寝ずに働いたもんだ。俺のようになりたかったらグッと耐えろ!』と遠い目をしながら、自分はちゃっかり定時に帰っていったのには呆れましたね。時代も業務内容も違うのに、いちいち過去の話を持ち出されて自慢されても困るんです」
同僚たちは聞き流すことで対処しているのだが、桑原さんはそろそろ限界なのだか。解決の処方箋をヒューマンサイエンス研究所理事長の小林惠智氏はこう提言する。
「徹底的に上司を持ち上げて懐に入り込んでしまう。トロイの木馬作戦で成功体験だけでなく、失敗体験も聞き出せれば、絶対にあなたのビジネスに生かせます。失敗談を聞いて、成功につなげましょう」
確かに、失敗談であればそれほど面倒に感じないかもしれない。災い転じて福となす。
取材・文/日刊SPA! 取材班 イラスト/石井匡人
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