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遅刻、クレーム、誤字脱字、何でも罰金! 驚きの社内罰則規定

「信賞必罰」というように、アメとムチは使いようである。が、200人のビジネスマンにアンケートを取った結果、罰金、理不尽な罰、強制的な雑務etc.とさまざまなペナルティが横行している事実が見えてきた。今回、会社の規定には載せられない驚愕の罰則とその体験談を紹介しよう。 失敗はカネで清算する罰則編 遅刻、クレーム、誤字脱字、何でも罰金!  とにかく悪いことをしたら罰金ということか、実に多くの会社で横行していた罰金制度。中でも、「遅刻10分につき罰金1000円」(27歳・飲食)や「1分でも遅刻したら半日分の給与がカット」(41歳・製造業)というように、遅刻=罰金という罰則を嘆く声は、外資系金融や不動産など、あらゆる業種から上がってきた。  しかし、これで遅刻が減るならまだしも、「遅刻10分までは罰金500円だけど、それ以上の遅刻は800円均一。どうせ同じ金額なら……と、寝坊した日は思いきりゆっくり出社します」(26歳・家電メーカー)というように、遅刻に拍車をかけるケースも。さらには、「遅刻3回で罰金1万円のため、ほとんどの社員が3回目の遅刻ではタイムカードを押さず、手書きで嘘の申告をする」(32歳・卸売)と、おとなしく罰則に屈する人ばかりではないのもまた事実。  気になる使い道だが、「貯まった罰金は、忘年会や飲み会などに使う」(39歳・不動産)という声が多い。中には「遅刻したら、理由を問わず罰金100円で、集まったお金は女性社員のお茶代に回すのが慣例。先日、電車が止まったときは大人数が遅刻し、たくさん貯まりました♪」(31歳・商社)と、否応なく罰金を払わされる社員がいる一方で、既得権を得ている女性社員もいた。  また、「クレーム一件につき担当責任者から罰金5000円を徴収」(31歳・食品メーカー) 、「書類の誤字脱字一つにつき罰金100円」(25歳・通信)など、遅刻以外でも罰金制度は幅広く横行。さらに、「年に一回試験があり、最下位の人は試験後の飲み会の代金を全額支払わされる。過去には10万円以上を負担するハメになった人もいた」(28歳・製造)なんて、いちサラリーマンにとっては泣くに泣けない金額だ。極めつきは次のケース。 「毎月、社内報用の作文提出が義務づけられています。提出しないと罰金1万円が給料から引かれるのですが、残業が月180時間を超える激務のため、提出できない社員はザラ。提出したとしても、社長のお気に召すような、会社を賛美する内容でなければボツにされ、同じく罰金。褒めすぎても『わざとらしい』とボツにされるので、毎月300人の社員のうち200人は罰金の憂き目にあっています。集まる金額は毎月200万円にもなるんですよ!」(30歳・人材派遣)に至っては、社長のさじ加減ひとつなのだからたまらない。ちなみにこのワンマン社長、「集まった罰金を着服してクルーザーを買い、週末は海釣りで遊びほうけているらしい」というから呆れるばかり。  罰金制度が体のいい経費削減や横領の温床となっているのでは!? ― 我が社の[(驚)罰則規定]爆笑&激怒リポート【1】 ―
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