“ハリルJAPAN新世代のビッグマウス”小林祐希が語る「オランダ電撃移籍と知られざるサッカー人生」
――小学生の頃には注目を集め、中学になると争奪戦の末に東京ヴェルディジュニアユースに所属します。
小林:実家のある東村山は元々FC東京が近い。城福さんが来てくれて下部組織でしっかり面倒をみるし、将来的にはトップチームでやってもらうことまで考えていると言ってもらいました。対照的にヴェルディは、レベルが足りなければ、「来週から来なくていい」と言われ、毎週1、2人の脱落者が泣きながら帰っていく、将来の保証がない環境でした。けれど、ちょうどモリくんが中3でプロデビューした頃で、実力さえあれば中学生でもトップに引き上げてくれるんだと思い、ヴェルディに決めました。
――激しい生存競争が待っていたわけですね?
小林:俺の勝手なイメージですけどヴェルディはアウトロー集団。他のクラブでは「自分はトップ下やってます」「サイドバックです」って自然にそれぞれのポジションにつくけど、ヴェルディは「自分が1番うまい」って思っているヤツばっかりで、誰もやりたいポジションを譲らない。だから最初は守備の選手がほとんどいない6トップとかで(笑)。コーチはそれに口を挟まず、実力で周りを納得させたヤツが好きなポジションを摑み取るというシステムでした。
――トップ下は譲らなかった?
小林:プレーで納得させるのはもちろん、絶対に譲らないっていう強い意志がありました。群を抜いて気が強くて口も悪かったから、中学3年間は完全に仲間はずれでしたけど。
※このインタビューは8/23発売の週刊SPA!のインタビュー連載『エッジな人々』から一部抜粋したものです
【小林祐希】
’92年生まれ。東京都出身。東京ヴェルディのジュニアユースからトップへ18歳で昇格、2年目で早くもキャプテンを務める。’12年ジュビロ磐田への期限付き移籍を経て、翌年完全移籍。左足から繰り出される正確なキックでチームの攻撃をけん引するMF
取材・文/二宮寿朗 撮影/高須 力 (c)JUBILO IWATA
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