職場人事のプロが語る 過激な罰則への対処法とは?

職場人事のプロが語る
過激な罰則への対処法とは?


 ここまで紹介した事例のように、世の中には変な罰則がある会社は数多い。そこで、これら罰則への対応策を、ベストセラー『不機嫌な職場』の著者である河合太介氏に伺った。

「就業規則はその会社を体現するもの。規則を見ればその会社が何を考えているかがすぐわかるんですよ」

 つまり、変な罰則がある会社は、その会社の方針自体も妙であるケースが多いという。しかも、厳しい罰則は社員の生産性を低下させるとか。

「厳罰は『やってはいけない行為をやめさせること』に対しては効果的。しかし、『男性社員はエレベーター使用禁止』のように一律に禁止すると、『こんな罰則を設けられるほど、会社は私たちを信用していないのか』と不信感を募らせ、モチベーションを下げることになるのです」

 どうせ罰則を作るなら、遅刻で支払った罰金は飲み会費用として自分たちに還元したり、「遅刻1秒につき、うまい棒1本」「ため息1回で罰金100円」などのように、遊び心を持たせたほうがベターということ。では、会社に理不尽な罰則があった場合、社員側に自衛策はあるのか?

「そういった会社の経営者は『社員は自分の奴隷』と公私混同しているケースがほとんど。すると、罰則内容がどんどんエスカレートする危険性があります。実例にあった『遅刻したら社長とキス』という罰則も、仮に初めはキスだけで済んだとしても、次の罰はそれで済むとは限らない。人間としての尊厳を失ってまで、そんな会社に勤める意義はないので、即、辞めたほうがいいでしょう」

【河合太介氏】
道(タオ)代表取締役。ジェイフィール フェロー。組織人事の専門家としての視点から手がけた書籍『不機嫌な職場』(講談社新書)がベストセラーに

取材・文/持丸千乃 藤村はるな 横山 薫(本誌)

― 我が社の[(驚)罰則規定]爆笑&激怒リポート【8】 ―

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