――「歌詞に泣く10～20代女性が続出」と言われるほど若い層から絶大な支持を集める皆さんですが、男性週刊誌は読みますか？ 小島：『SPA！』は美容室とかで読んでます！　引き込まれる見出しが多くて好きですよ（笑）。 清水：僕らはミスチルやコブクロをすごく聴いて育ってきたバンドなので、世代的には読者の方と近いのではないかと思うんです。でも、意外とその世代の方にはまだ僕らの名前は知られてないので、もっと知ってもらえたら嬉しいですね。 ――では、まずバンド結成の経緯から伺いたいのですが、高校時代に清水さんが好きだった女のコを、バンドをやっている男子に寝取られたことがback numberをつくったきっかけだったそうですね。 清水：寝取られって。SPA！感が強いな～（笑）。いや、ものすごく単純な考えですが、どうしたら彼女が戻ってきてくれるかを考えた末、「彼氏よりもカッコいいバンドをやればいいんじゃないか」と思って。 ――back numberというバンド名もそこからきているとか。 清水：彼女にフラれた自分は「back number（型遅れ）」でしかなかったんですよね。だから、彼女の気持ちを取り戻したかったという思いが強かったんだと思うんです。 栗原：ちなみにその男性は、僕が前にやってたバンドのボーカルだったんですけどね（笑）。 ――え、そうだったんですか！ 小島：僕もそのことは知り合い経由で知っていました。 ※このインタビューは12/13発売の週刊SPA！のインタビュー連載『エッジな人々』から一部抜粋したものです 【back number】 ボーカルの清水依与吏、ベースの小島和也、ドラムの栗原寿からなる3人組ロックバンド。’07年に結成。’11年にシングル「はなびら」でメジャーデビュー。アルバム『シャンデリア』が本年の第58回日本レコード大賞・優秀アルバム賞を受賞 取材・文／藤村はるな　横山 薫（本誌）　撮影／寺川真嗣　スタイリスト／森山優花（S-14）　ヘアメイク／高城裕子