更新日:2022年08月23日 15:52
エンタメ

元AV女優・大塚咲が中学生のときからアート活動を続ける想い「指は“欲望”の象徴だと思う」

「いろんな人のいろんな欲望が渦巻いているから、世の中がザラっとして見える」

――AV女優として活動していた大塚さんですが、“魅せる”という部分で創作活動とリンクするものはあるのでしょうか? 大塚:う~ん、AVと絵に関しては自分ではリンクする部分はないと思ってます。でも観ていただいた方には「エロティック」だとか「性的な印象を受ける」とよく言っていただきますね。私の中ではリンクしていなくても、共通する部分が見えるみたいです(笑)。 ――現役当時の思いや経験が作品に反映されることは? 大塚:今はないですね、現役当時に書いた作品も今回展示しているんですが、その頃の作品はなにかしら反映されていたと思います。その頃は現場で会ったコや事務所が同じコのことを考えたり、「なんであの子ここにきちゃったんだろうか」といったことを考えながら描くことも多かったので。具体的な“誰か”を描いたというわけではないんですけど、そうやって描くことが当時はありました。 ――大塚さんは現在写真家としても活動されていますが、絵を描くことと写真を撮ることに共通点はあるのでしょうか? 大塚:どうだろう、でもやっぱり違いますね。写真は26歳頃に撮り始めたんですが、どうしても被写体や空間との兼ね合いもあるので、自由度が少ない。椅子や体も形を変えることはできないじゃないですか。絵は主観的に頭の中から湧いてくる感覚で、写真は客観的にその場を切り取る感覚です。  でも強いて言うならば……。世の中ってザラザラしているように見えるんです。別に幻覚的な意味ではないですよ?(笑)。生き生きとしていないように見えるというか……。それは、世の中にいろんな人のいろんな欲望が渦巻いているから、ザラっとして見えるのかなって思っていて。だから、自分の欲も含めて、私が出会った欲望の記憶や思い出というか、創作中にそれらを自然と思い出してイメージが膨らむことは多いかもしれません。そんなだからか、暗い絵や生命力がない写真が多いって言われるんですけど、本人は結構ハッピーな気持ちで描いてるんですけどね。描くとスッキリしますし。本人は結構歌いながら描いてます。 ⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1303484 【大塚咲(おおつかさき)】 写真家、画家、モデル。’84年、東京都生まれ。’04年よりAV女優として活動、700タイトル以上の作品に出演。’12年のAV女優引退後は、画家、カメラマンとして精力的に活動中(https://www.otsukasaki.com)。 〈取材・文/日刊SPA!取材班 写真/時永大吾〉
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現在、湾岸画廊(東京都港区海岸1-14-24鈴江倉庫3F)にて「大塚咲個展」が開催中。3月19日(日)まで。10:30~18:30※19日は17:00まで http://www.onegun.co.jp/news.php
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