旅行会社のツアーは値切れるのか? 競合他社のチラシを見せ交渉した結果は…
旅行に物欲、食欲まで人間の欲は盛んなれどカネがない……。そんな嘆きを吹き飛ばす「最強の交渉術」を総力取材した。
レジャーシーズンである夏休みが終了した。休み中に旅行を満喫した人もいる一方、「海外旅行に行きたいけどお金が……」と断念した人も多いのでは? 無念を晴らすべく、ツアー旅行を値切れないものか。固定価格にも思えるが「旅行代理店に足を運べば値切りは可能です」と語るのは旅行ライターの永田知子氏。助言を基に値切りに挑戦。
狙うのは旅行比較サイト「トラベルコ」の海外旅行ランキング1位の韓国・ソウル。東京発で片道約2時間半、旅行代理店各社から宿泊費込みで約2万~でプランが組まれている人気の旅先だ。早速値切りに使えるテクニックは?
「代理店同士の価格対抗で値引きを引き出すという方法があります。ネットの最安値や各社のチラシをカウンターに持ち込んで提示し、その価格より安くしてもらうよう交渉してみてください」
その際、最初に中堅の代理店で安値を引き出しておいてから、自社で旅行商品を企画する大手を攻めるのがポイントなのだとか。
「特に、もともと格安航空券の販売からスタート、一貫して安値にこだわっている大手旅行代理店は他社の安値を提示することで、ときに中堅代理店以上の割引に応じてくれることがあります」
交渉に行くのはいつがベストか。
「月末がベターですね。ノルマに対して少しでも売り上げを伸ばしたいでしょうし」
交渉相手の見極めも重要だそう。
「担当者がそもそも応じる気配がなければ何を言っても無駄なので早々に退店しましょう。歩み寄ってくれる人が見つかったら、他店のチラシなどを見せて悩んでいることをアピール。『○○社はいつも親切だし、相談に乗ってくれると聞いてきました』と伝えると、うまくいくことが多いです」
アドバイスを基にまず都内の中堅代理店で交渉を行った結果、1万9800円のプランが2500円引きとなって1万7300円に。それをメモしてもらったチラシを、大手旅行代理店の店舗で同じプランに対して提示すると、なんと同額に。そこで、最後に「ここより値引きしてもらえれば即決して現金で払う」とダメ押しした結果、さらに2000円引きで1万5300円で決着。値切りの法則見つけたり。
★交渉結果:1万9800円→1万5300円
中堅の値下げ結果をメモなどに証拠として残してもらったうえで価格対抗に持ち込むと、値切り交渉がスムーズに運ぶ
【永田知子氏】
旅行ライター。旅行誌、Webメディア、企業広報誌などで活躍中。旅行、宿泊業界に精通する
※価格は税込み実質価格です。また、必ず同価格まで値切れると約束するものではありません
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