雑学

【特集】男性ファッション誌の[暴走ワールド](珍)図鑑

書店では男性ファッション誌が花盛り。各誌がそれぞれの”カッコイイ男像”を打ち出している。が、どうもそのカッコよさが妙な方向に行っちゃってるものもあるようで……。超絶キャッチコピーから女性誌顔負けの盛り髪特集まで、そのブッ飛びぶりに震撼せよ!

【ワル系】
 ここ数年で増殖中のワル系ファッション誌。なかでも新進気鋭の雑誌が今年5月創刊の『ソウルジャパン』だ。「悪羅悪羅(オラオラ)」なる造語を打ち出し、真っ黒なファッションに身を包んだイカつい方々が誌面を飾っている。しかも、誌面に躍るキャッチコピーが、何ともエッジが効きすぎなのだ。

 たとえばストリートスナップページでは、「悪羅の隣には常に闇がつきまとう」「キングたちのコラボが生み出す最凶シナジー」てな具合。ちなみに、後者は「二大ブランドのコラボアイテムで全身をかためた。完全武装体制!」ってことを表現しているらしい。ほかにも「イカつさこそ俺のモチベーション」「キレイ目に見せても隠せない悪羅の魂」などの超イカしたコピーがそこかしこに満載!

 そして「悪羅の三種の神器」として紹介されていた小物にも驚愕。そこにはセカンドバッグ、数珠、インテリ眼鏡が並んでいるのだ。……そ、それってモロに闇金ルックじゃないの!? が、「悪羅のライフスタイル」コーナーで、よく読む雑誌の1位が「実話系雑誌」になってるのを見れば、妙に納得。

 またヘアスタイルページでは、なんと「古さを感じさせない洗練されたパンチパーマ」とのコピーとともに、堂々たるパンチパーマを紹介。世間の目を恐れることなく、他誌と一線を画した個性を貫くその姿勢、マジ漢っス!

 一方、アメリカのワルにスポットを当てているのが『411(フォー・ダブワン)』。表紙を飾るのはたいてい黒人で、わかりやすく言うならば本場B-BOYをリスペクトする、日本の編集部による日本人向けの雑誌である。

 ジム・ジョーンズなるミュージシャンのCD情報に、「ハーレムのストリート番長」といったバイオレンスな異名を冠するセンスは、さすがLAやNYに憧れを抱き続けているだけのことはある。

 ファッションページのコピーでは「HIPHOP創生から続く正統派の遺伝子を継承」「サグなデコラ感がワイルドさをアピる」といった独自の言語センスを遺憾なく発揮。そんな中にも「出会いの季節攻略」なんて企画があり、ここでも「ゲトれる」(ゲットできる)というファンキーな言い回しが。

 そして、真打ち登場って感じなのが『メンズナックル』。ブラック主流のファッションを扱い、「伊達ワル」という造語で現代の不良たちのシンパシーを得た、アウトローな”お兄系”雑誌である。そのキャッチコピーの振り切れ度は、ワル系雑誌随一の破壊力だ。

 いずれもファッションページのコピーなのに、「つべこべ言うな!!俺が黒い彗星になる」「どうもこうもねぇよ。ジャージ革命完了だ」「凡夫ども見ろ、ブラカジ極めたオレのお通りだ」など、”え、誰としゃべってんの?”的な語りかけに、孤高のワルオーラをビンビン感じずにはいられない。

 また「情熱大陸からやってきた天下太平への刺客」「ガイアが俺にもっと輝けと囁いている」など、突き抜けたナルシズムが地球規模に達しているのもお見事の一言。
 そんな彼らの敵は、意外と身近にアリ。スカルアイテムを身に着ければ「喰うか喰われるか、これはスカルと俺の闘い」、レザージャケットをまとえば「喰うか喰われるか、カラーレザーと俺の闘い」。日々の生活から喰うか喰われるかの死線をくぐっているのだ。

 だが何といっても真骨頂は天上天下唯我独尊クラスのありがたいお言葉たち。完璧日本人でも「ロンドンのバックストリートを牛耳るべき器」と主張し、「この世界で最も獰猛な獣は俺だろ?」なんて問いかけてきたかと思えば、「破壊も再生も全部、俺たちが引き受けた!」とは何とも頼もしい限り。あげくは「溢れ出た煌めきがお前を絶対奴隷にする」と大胆宣言。もう誰にも止められませ~ん!

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