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いま人妻よりも大人気?「愛人ブーム」の真偽を探る

「人妻に続き、今は“愛人”が空前絶後のブーム! このブームはホンモノです!」  興奮気味に説明するのは“AVウォッチャー”を自称する後輩ライターY。今、愛人といえば“国民の愛人”とも称されるタレント・橋本マナミの顔を思い浮かべてしまう。ちょっと前であれば檀蜜か、もっと遡れば杉本彩や細川ふみえといった方々が、いわゆる「愛人キャラ」としてメディアに露出してきた。  そう考えると、いつの時代にも普遍的に存在した「愛人」というイメージが、今さら“ブーム”になることなんてありえるのだろうか? 某夕刊紙記者も「昨今は愛人がスポットライトを浴びている……ような気がします」と話す。 愛人

いま人妻よりも大人気? 愛人ブームの真偽を探る

「SNSで派手な生活自慢をしていた女が、偽ブランド品を販売して捕まった事件がありました。男ウケする豊満なボディと淫らな顔つきで、男性ファンもかなりいましたが、彼女は愛人バンクで見つけたオヤジに貢がせていた“プロ愛人”だったのです。また、愛人とは少し違うかもしれませんが、同じくSNS上で注目されている自称・慶応大に通う女子大生は、その奔放な性生活っぷりをつぶやきまくり、アダルトビデオの監修までしています」(前出の夕刊紙記者)  偽ブランド品の販売で捕まったMは、長崎県の寂れた漁村出身。地味な経歴と見た目ながら、股間と男で成り上がった(ように見えた)、まさに愛人タイプの女性だった。また、現役慶大生を自称する人気のSNSアカウントは「東大生を食った」「医者とヤッた」「高学歴以外興味ない」「毎日性行為をしたい」などと、ジジイが妄想する肉食女性そのものといった性生活の暴露っぷりが大いにウケている。  慶応大学三田キャンパスに通う学生の間では「あのアカウントはアノ子!」などという噂も立っているというが、取材を受けた際のギャラを“Amazonギフトコード”に指定するなど、保身の徹底ぶりには「単なる女子大生であるはずがない」という声も上がっている。  カネや経歴になびくことを是とする女性たちについて、彼女たちを“愛人”というのであれば、確かに注目されているとも言えるのか……? 「人妻ブームも熟女ブームもニセモンですよ(笑)。愛人ブームだってニセモン。だって、俺たちがその“愛人”ってキーワードでメシ食ってんですもん。推して知るべし、ですよ」  筆者の問いを全否定し、あざ笑ったのは風俗店経営者でありアダルトビデオ制作会社の役員を務めるP氏。近年の熟女・人妻・愛人ブームといった、一見すると自然派生したムーブメントは「すべてAV業界や風俗業界がその火付け役となり、メシのタネにと必死に焚きつけてきた結果・実績である」と胸を張る。 「例えば熟女や人妻ブームは、ネットばかりの若者が正規AVを見なくなった結果、AVをきちんと見てくれるオッサン層向けに我々が制作したことがきっかけです。若者がそれを見て『熟女や人妻もいやらしいな』って思ってくれたのは、彼らが受け身だから。女性の社会進出や晩婚化といった時代背景もあって、ブームは後押しされた感もありますね。愛人ブームは、世相的なものもあるんでしょうが『性衝動が女性からあってもいいじゃない!』という感覚や、『カネや立場でモノを選んで何が悪い?』といった個人主義的な考え方が浸透した結果かと。現在は熟女・人妻だった店舗を愛人コンセプトの店に変え、愛人テーマのビデオばっか撮ってます(笑)」  また、多くのアダルトビデオ作品にヘアメイクとして携わるMさんの証言も興味深い。 「ガングロ女子高生や熟女・人妻、愛人といったキャラは、メイクや衣装で作りやすい。特に人妻から愛人への変身なんて簡単。最近撮った作品は、ほとんどが愛人をコンセプトにしたものばかりで、女優さんの設定が“歯科医”だったり“経営者”だったりありえないものばかり(笑)。自立していてカネも持っている高級感溢れる女性が、じつは肉食でがっつく、というイメージが大人気なんでしょう」  さらには、出会い系サイトの動向にもこういった「愛人ブーム」の片鱗が見て取れる。 「最近の出会い系は、とにかく『今すぐヤレる』という謳い文句が目立ちます。『ヤリたがりのちょいブスの登録が多数』だとか『シングルマザーとすぐヤレる』なんて。まあ、どんな女性と出会えるかはお察しですけどね……」(後輩ライターY)  この話を聞いたのち、筆者が所蔵しているエロ動画のフォルダやエロ動画閲覧リストを見返してみると……。確かに出るわ出るわ、愛人コンセプトの作品ばかり。タイトルだけでも数百にも及ぶ。その前は確かに熟女モノや人妻モノにハマっていたし、夏前には色黒ギャルにもだいぶお世話になった。とはいえ、ブームに流されようがヌケりゃあいいじゃん!と開き直り、愛人をゲットするカネも余裕も器量もない筆者は、今日もエロ動画漁りに励みます。 <取材・文/森原ドンタコス>
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