120年の歴史のある駅弁の。その掛け紙を1万枚以上収集!
―[[ニッチ系評論家]の奥深~い日常]―
廃墟、カップラーメンなど、ある程度の市民権を持っているマニアの評論家が存在する今、さらにディープな研究をする人たちがいるという情報を聞きつけた。いったい彼らは、どのような日々を送っているのかを追いかけてみた。もしかしたら、この中に来年にはメディアに引っ張りだこになっている評論家がいるかもしれない?
【グッズ編】
★駅弁掛け紙
120年の歴史のある駅弁の。その掛け紙を1万枚以上収集!
<上杉剛嗣氏>
旅のお供として人気の駅弁。そんな駅弁の箱の”掛け紙”を40年近く前から収集し、『駅弁掛け紙ものがたり』を上梓するまでに至ったのが上杉剛嗣さん(49歳)だ。
「初めて駅弁の掛け紙に興味を持ったのは、中学1年生のとき。ブルートレインで青森に旅行をしたのですが、そのときに買った幕の内弁当の掛け紙がきっかけですね。そこには”ねぶた祭り”の模様があしらわれていたのですが、まるで大和絵のようでとても綺麗だったので、家に持ち帰ったんです」
この出合いから、全国津々浦々を旅しては駅弁の掛け紙を集めてきた。その魅力とは?
「旅行をするとスタンプを集めたり、入場券を取っておく人もいますよね。それと同じ。掛け紙には、駅弁の名前や駅名などのほかにも、付近の風景や特徴、食材のイメージなどが描かれているので、旅の思い出としてだけでなく、見ているだけでも楽しいんです」
今ではその数、ナント1万枚以上! しかし、ただ集めるだけでは飽き足らずに、120年前から始まる駅弁の歴史も研究しているという。そんな上杉さんに対しての周りの反応は?
「高校の教師をしているのですが、マニアックな趣味がメディアにも取り上げられるようになったので、生徒たちは一目置いてくれています。仕事と趣味を両立させている素敵な大人だと思ってくれているようです(笑)。あくまでも趣味として研究しているので楽しくやらせてもらってますよ」
戦前から今日まで、さらには樺太、台湾、朝鮮、満州などの掛け紙も!
全国を旅しながら、年間700食を超える駅弁を食べることも少なくない
― [ニッチ系評論家]の奥深~い日常【3】 ―
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