現役引退も囁かれた中村紀洋、高校野球のコーチ就任から1年。“中村紀洋の指導法”とは?
――水谷さんの指導は、具体的にどんな指導でしたか。
中村:強く振りなさい、3球振って帰ってきなさい、下半身で飛ばしなさい、という教えです。走るだけでなく、バットを振ることで力をつけていくやり方で、プロとしての土台ができました。でも、守備練習はなし(笑)。当時はバットばっかり持っていましたから。
――その水谷さんの教えが今、高校生たちに伝えられているわけですね。
中村:僕は選手時代、練習でやったことを“噛み砕く”ことを意識していたんです。オフに選手会が主催したりして野球教室があるじゃないですか。そこで子供からの質問に答えられなかったらカッコ悪い。練習しながら「これはこう教えたら子供たちはわかるかな」とか考えていました。相手に伝わらない限り、伝えたことにならないと思うんですよ。
※このインタビューは6/19発売の週刊SPA!のインタビュー連載『エッジな人々』から一部抜粋したものです
【中村紀洋】
’73年、大阪府出身。浜松開誠館高校野球部非常勤コーチ。’91年に近鉄バファローズ入団。日米通算2106安打を記録した独自の打撃理論には定評があり、自身が運営する「N’s Method」で小・中学生や女子ソフトボール選手に打撃指導を行っている
取材・文/小島克典(スポーツカルチャーラボ) 撮影/赤松洋太
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