恋愛・結婚

パパ活にハマる独身中年男性たち「結婚はできないけど、素敵な女性が多くて」

デート

「素敵な女性が多くて、パパでもいいかなって…」

 一方、別の男性からはこんな意見も。 「パパ活で出会った女性に本気になっても、絶対に成就しないことはわかっています。でも魅力的な女性が多いんですよね……」  こう話すのは、都内在住の公務員男性・藤代さん(30代・独身)。パパ活女性と知り合ったのは、なんと結婚相談所だったというから驚きだが……。 「出会い系アプリだけではありません。パパ活目的で結婚相談所に登録している女性も多いのです。しかも若い子だけではない。30代40代、バツイチ子持ちの女性まで。みんな、結婚はNGだけど男遊びはしたい、できるならお金も欲しい、と考えているようです。純粋な出会い目的で結婚相談所に登録したのに、そこで出会う女性の少なくない数が“パパ活目的”なんですよね。最初は正直ムカついたし、相談所にクレームを入れたこともありますが……。素敵な人が多くて、パパ活でもいいや、ってなっちゃう(笑)」  女性経験は少なめだという藤代さん。以前は風俗に通って自分を慰めてきたが、同じ金額かそれ以下で「素人の女性」と付き合え、体を重ねることができる「パパ活」を当分辞められそうにないとも話す。 「月収は手取り40万ほど。パパ活には月に15万から20万ほど使います。家賃を払えば、他に趣味はないし、牛丼食べて家で発泡酒を飲んで寝る生活でしたから……今は暮らしに潤いが出たというか、そんな気持ちですね」  藤代さんの目下の悩みは、相手が「パパ活女性」であるにも関わらず、ついつい本気になってしまうこと。パパ活において、お互いの了解が得られなくなれば関係は解消されるべきなのだが、どうも惚れやすい藤代さんは、パパ活のルールを逸脱し、一人の女性にハマりやすい傾向にあるようだ。 「別のパパができたから、と関係解消のメールをよこされました。でも、こっちはもっと払うといっても取り合ってくれない。カネだけの関係でしょ、好き嫌いの感情はあるの? と揉めましたね。冷静になって考えてみれば、恋愛感情を抱いていたのは私だけで、相手はカネだけでなく、様々な事情を総合して乗り換えただけなのに……。新しいパパは会社役員で、就職の世話もしてくれるとのことで、負けたと思い身を引きました」  いま出会いの形は多様化している。出会い系アプリや婚活サイト、結婚相談所……男女の出会いは十人十色、実に様々な形で「出会う」ことが可能になった。かつては「出会い系で知り合って結婚した」などとは公言できなかった時代もあったが、現在では出会い系サイトやアプリで知り合い付き合った、結婚した、という男女も決して少なくはない。  そこに登場したのが援助交際ならぬ、 富裕層の愛人作りよろしくの「パパ活」という新形態だが、パパ活にもデフレの影響が及び始めたということか。<取材・文/森原ドンタコス>
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