恋愛・結婚

20代女子がおじさんにキュンとした瞬間。牛丼屋で、給湯室で…

4、牛丼を丁寧に食すおじさん

 雑貨屋店員のS子さん(24歳)が昼休みに吉野家で牛丼をテイクアウトしようと待っている時に、ふとカウンターで黙々と食べているおじさんたちが目に入ってきた。 「どのおじさんも死んだ魚のような目でスマホや新聞を読みながら、適当に牛丼を口に運んでいて……つまらなそうに食べているなって思いました」  チェーン店でワンコインのランチを食す日々のルーティーン。その中で、1人のおじさんだけまるで違って見えたそう。 「背筋を伸ばして、丁寧に生卵をといてる姿に目が釘付けになってしまいました。そのおじさんは牛丼にといた卵をバランスよく回しながらかけると、手を合わせて小さな声で『いただきます』ってつぶやいたんです」  そして、ゆっくりと食べ始めたおじさん。牛丼をほおばりながら、美味しそうな表情を浮かべる……。 「何だか、その所作に品の良さを感じてしまって……1人で牛丼を食べる時でも食べ物に感謝しながら『いただきます』って美味しくいただこうとする姿勢が素敵に思えたんです」
おじさん

おじさんが牛丼屋で手を合わせながら「いただきます」とつぶやいた

 たったそれだけのことだが、牛丼を食べている姿ひとつで好印象をあたえられるなら……最近は牛丼屋を訪れる女性も増えたので、気をつけるに越したことはないですね!

5、飲み会の途中、上司が号泣

 飲食店アルバイトのY絵さん(21歳)が、バイトの飲み会に参加した時のこと。映画『カメラを止めるな!』の話題となり、みんなで盛り上がっていたそうだ。それぞれに感想を言い合っていると、店長(30代後半)がノリノリで話に入ってきた。 「最初は、あのシーンが面白かったとか役者さんが良かったとか、楽しそうに話していました。ですが、店長が途中で熱くなったみたいで。『いや~、ホントいい映画だった! ムカつくヤツのことも最終的に全員好きになれて、みんなで協力し合って……』って語りながら泣いちゃったんです(笑)」  一同が呆気にとられ、しばしの沈黙が訪れる。すると、店長が涙を拭きながら「ごめーん! なんか、恥ずかしい~」と大笑いしだしたそう。 「一瞬焦りましたが、つられてみんなで大笑いしちゃいました。映画の感動を思い出して泣くなんて……純粋な人だなぁとホッコリしました」  上司としては仕事上、時には厳しい言葉を部下にかけなければならない。しかし、素の部分や、弱い所を見せることも大切なのだろう。昨今は、社内やプライベートでもおじさんというだけで肩身が狭くなりがちではあるが、今後は“愛されおじさん”を目指してみるのはいかがでしょうか?<取材・文・イラスト/鈴木詩子>
漫画家。『アックス』や奥様向け実話漫画誌を中心に活動中。好きなプロレスラーは棚橋弘至。著書『女ヒエラルキー底辺少女』(青林工藝舎)が映画化。
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