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老後に「地方・海外移住」して働くことは可能なのか?

 老後の仕事や、働かずに老後を過ごすために前もって準備しておくことは重要だが、その選択肢のひとつとしてあるのが地方移住、海外移住だ。 ログハウス「貯蓄が少なくても、地方に移住すれば固定費を下げることで働かずに済む場合もあります。働くとしても、人手不足がより深刻な地方のほうが高齢者の仕事も探しやすいでしょう」(第一生命経済研究所の永濱利廣氏)  ただ、車がなければ病院にも行けないような田舎は、体が動かなくなったときにむしろ出費が増える可能性もある。 「夢の老後としてイメージしがちな『ログハウス暮らし』などではなく、あくまで地方のターミナル駅近辺を選びましょう」(人事戦略コンサルタントの松本利明氏) 老後 海外移住についてはどうか? 「タイ、インドネシアなどは退職者向けの長期滞在ビザ(リタイアメントビザ)の条件が比較的ゆるい。1か月あたりの生活費が10万円台前半で済むので、今後も高齢の移住者は増加していくと思います。暑い気候で元気に暮らせる体力は必要ですが、今後日本人移住者が増えればコミュニティも発達するので今後、より暮らしやすくなるのでは」(同)  また、海外ならではの老後の仕事がある。それは寿司職人だ。 「ここ数年需要が急増しています。国内で1年ほど寿司職人の専門学校に通い、海外に就職する日本人が増えています。和食なので日本人であることが大きなメリットになりますし、修業期間1年の新人でも、高齢であれば逆にハクになる可能性があります」(永濱氏) 寿司職人 付加価値サービスを提供する職人仕事は今後もなくならないので、今から身につけておいて損はないかもしれない。 取材・文/SPA!編集部 ※『週刊SPA!』10/2発売号「老後の仕事を今から考える」より

週刊SPA!10/9・16合併号(10/2発売)

表紙の人/有村架純

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