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日本シリーズの前哨戦!? 広島VSソフトバンク、SNSが強いのはどっち?

 一昔前まで、プロ野球選手は文字通り“雲の上”の存在だった。ファンが知っているのは、まばゆいカクテル光線に照らされているグラウンド上での姿のみ。今日は何を食べたんだろう、グラウンドの外では何をしているんだろう…。熱狂的なファンたちには、選手のプライベートを知る術などなかった。  ベールに包まれたプロ野球選手の私生活。そんな構図を大幅に変えたのが「SNS」の台頭だ。今ではプロ野球選手がTwitterやInstagramのアカウントを開設、運営することがめずらしくなくなった。そこには、試合後のロッカールームでの様子、私服に身を包み、チームメイトと食事に出る姿など、グラウンド上で見せる勝負師の顔とは別物の“プライベート感”がある。SNS上でファンから送られるメッセージに、気さくな対応を見せる選手も少なくなく、選手とファンの距離はグッと近くなった。  とはいえSNSの使い方は選手にとって様々。熱心に更新する選手もいれば、すっかり放置してしまっている者も。そこで今回は「SNS日本シリーズ3番勝負」と題して、日本シリーズでの一足先に、広島東洋カープ、福岡ソフトバンクホークスの両チームをSNSアカウントで戦わせてみたい。

両軍・予想スタメンの「フォロワー数」は?

 先ずは両チームの第1戦(10月26日@マツダスタジアム)予想スタメンで、フォロワー数を比較してみよう。 ●広島・予想スタメン+フォロワー数 1.(遊)田中 広輔  Twitter:なし  Instagram:なし 2.(二)菊池 涼介  Twitter:なし  Instagram:なし 3.(中)丸 佳浩   Twitter:なし  Instagram:なし 4.(右)鈴木 誠也  Twitter:なし  Instagram:約194,000 5.(一)松山 竜平  Twitter:なし  Instagram:なし 6.(左)野間 峻祥  Twitter:なし  Instagram:約54,000 7.(捕)會澤 翼   Twitter:なし  Instagram:なし 8.(三)西川 龍馬  Twitter:なし  Instagram:約59,000 9.(投)大瀬良 大地 Twitter:なし  Instagram:なし ●ソフトバンク予想スタメン+フォロワー数 1(右)上林 誠知  Twitter:なし  Instagram:なし 2(二)明石 健志  Twitter:なし  Instagram:なし 3(一)中村 晃   Twitter:なし  Instagram:なし 4(中)柳田 悠岐  Twitter:なし  Instagram:約164,000 5(左)デスパイネ  Twitter:なし  Instagram:なし 6(三)松田 宣浩  Twitter:222,231 Instagram:約76,200 7(遊)西田 哲朗  Twitter:なし  Instagram:約15,000 8(捕)甲斐 拓也  Twitter:31,042 Instagram:なし 9(投)千賀 滉大  Twitter:なし  Instagram:なし  Twitter、Instagramの合計フォロワー数で比較すると、広島は約300,700人、ソフトバンクは約815,000人。ソフトバンクの圧勝となった。上記のオーダーを見てわかるように、広島はSNSアカウントを運用している選手がかなり少ない。打線の核となるクリンナップの「タナキクマル」の3人が一切SNSをやっていないのも特徴的だ。かつてはTwitter、Instagram両方のアカウントを運営し、積極的かつウィットに富んだ投稿で「広報」の異名を取った大瀬良のSNS引退が悔やまれる? 「孤高の天才打者」前田智徳が長らく主力を張ったように、広島の選手には無骨さ、市民球団ならでは素朴さが浸透している…といったところだろうか。  一方ソフトバンクは主力の松田、柳田の2人が、アカウントなし(以前はInstagramをやっていた)の千賀を強力援護。特に松田はTwitter、Instagram両方のアカウントで多くのフォロワーを集めている強さがあった。各SNSでの投稿にも明るさ、人柄の良さが滲み出ており、ネット上でも「熱男」っぷりを見せつけている。ここに現在故障離脱中の今宮健太が復帰すると、Twitter・386,849、Instagram・95,200人のフォロワーが追加され、より強力な布陣となる。 親会社が「SNS使い放題」プランをスタートさせたソフトバンクは、その背景に違わぬSNS強者ぶりを見せつけた。フォロワー数、ソフトバンク圧勝! 

主力打者の“おもしろ度“はいかに!

 打線全体でのフォロワー数比較ではIT企業の強さをまざまざと見せつけられた広島だが、4番を担う鈴木誠也の突出ぶりが光る。今年、キャリアハイの30本塁打をマークした若き主砲のInstagramのフォロワー数は、圧巻の約194,000人。チームメイトの変顔も惜しげなく投稿するサービス精神で、鯉党の「いいね!」を量産中だ。
 Instagramフォロワー数では、鷹の主砲・柳田悠岐も負けていない。約164,000人のフォロワーを抱え、右の大砲として期待されている真砂勇介の白黒写真に「顔が腹立つ」とコメントを添えて投稿するなど、打席で見えるフルスイングさながらの「ギータ節」で鷹ファンを楽しませる。
 そんな両軍主砲を共通テーマで争わせてみたい。独断と偏見で決めたテーマは「飯テロ」だ。先ずは広島の鈴木から。
 投稿日は2017年3月24日。WBCから帰国して間もない頃の投稿になる。ホカホカの白ご飯とみそ汁。メインの目玉焼きに脇を固める納豆。正真正銘の「日本の朝食」である。ただ撮るだけでなく、加工アプリで光を調節するという徹底ぶり。更に目玉焼きに醤油を垂らすことで「へ~。鈴木誠也は目玉焼きに醤油派なんだね!」という嗜好まで読者に伝えている。奥のスポーツ新聞の山から伝わる「プロ野球の寮感」も含めて“完璧”だ。  対するソフトバンク柳田を見てみよう。
「私はカモネギです。」というシュールなコメントとともに投稿された画像では、球界屈指のスイングスピードさながらの素早い橋さばきを見せたからか、食べ物がめちゃくちゃブレている。色と形状、「カモネギ」というコメントから推察すると、鴨南蛮そば、鴨せいろの線が濃厚。ファンと思しきアカウントからの「かもねギータ」というコメントが寄せられ、絶妙な掛け合いが生まれた面白さは評価したいが、これでは「飯テロ」まではいかない。両軍主砲による「飯テロ」対決は広島の勝ちとしたい。
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