さらにリエ子が、店でのあまり指名を取れずに悩んでいると、妻が津田さんに「リエ子さんが働いている店を接待に使ってあげて」と口添えをしてくるようになったとか。 「何が何だかわからなくなりました。しかも妻は、リエ子の女友達だけでなく、元芝居仲間の若いイケメンの俳優らと複数人で集まり、一緒に酒を飲むようになったんです」 　リエ子らと飲むと、朝方に帰宅するようになった妻の姿に津田さんは頭を抱えるようになった。 「LINEを禁止されたので、リエ子のキャバクラに行き『妻を遅くまで連れまわさないで欲しい』とセーブするようにお願いしたのですが彼女は、『美和さんが飲み会のことを聞き出して勝手に参加している』と。さらに『だいたい美和さんと知り合ったのも、津田さんがうっかりLINEをチェックさせたからでしょ』と僕を責める。妻の夜遊びが僕の責任かと思うとやるせなくなって」 　その内、妻が若いイケメン俳優に夢中になってしまい、舞台の観劇にも出向くように。津田さんは嫉妬でおかしくなると情けない顔を見せる。 「困って、またリエ子に相談しました。すると彼女は、『若い俳優は舞台のチケットを売りたいから、追っかけをしている美和さんの好意を利用しているだけ。何もないから安心して』って言うんです。妻は金づるにされているんですよ」 　ちなみに、津田さんの妻は今でも週に数度、夜に飲み歩き、舞台に足を運んでいるそう。自らの不倫が招いたこととはいえ、少し気の毒に感じた筆者である。＜取材・文/夏目かをる＞コラムニスト、作家。2万人のワーキングウーマン取材をもとに恋愛＆婚活＆結婚をテーマに執筆。難病克服後に医療ライターとしても活動。ブログ「恋するブログ☆～恋、のような気分で♪」