認知症の原因にも…睡眠中に足が「ピクッ」となる謎の現象“4つの原因と対策”を医師に聞く
睡眠中に足が「ピクッ」となって目覚めたことはないだろうか。「足がつる」という痛みが伴う症状とは異なり、無意識のうちに起こる現象のため、放置している人も多いのではないだろうか。
「ジャーキングは誰にでも起こる生理現象です。筋肉は起きているときに緊張し、寝ているときに弛緩するのですが、睡眠移行時に脳が誤って、筋肉を緊張させてしまう信号を送ってしまうことから、ジャーキングが起こるのです」
電車の中でうつらうつらとうたた寝しているときに、はっと目が覚めるのは、ジャーキングが起こったと考えられるだろう。
「ジャーキングが起こるきっかけは4つあります。まず薬の影響。理由は医学的にまだ解明されていませんが、抗うつ薬や、花粉症によるアレルギーを抑える抗ヒスタミン薬を飲んでいる人に起こりやすくなっています。
2つ目は肝臓や腎臓の疾患がある人。脱水症状が起こりやすいですね。脱水症は体の水分量と電解質のバランスが崩れることが原因です。3つ目はウィルスや感染症による神経障害も挙げられます。帯状疱疹を発症する人にも起こっています。
4つ目はインフルエンザ脳症。インフルエンザは重い合併症を引き起こすことがあり、脳の障害を引き起こし、認知症やパーキンソン病の原因となることもあります。インフルエンザに罹った時に、ジャーキングの症状が出たら、病気のサインかもしれません。すぐの受診とMRIやCT検査をすすめます」
ところが、ピクッとなる症状が、実は生活習慣病の兆候かもしれない。睡眠時無呼吸症候群など睡眠が専門の日暮里内科・糖尿病内科クリニックの竹村俊輔医師に聞いてみた。足がピクッとなる症状は「ジャーキング」という。由来は「ジャーク(急に突く)」で、原因は筋肉のけいれんだという。竹村医師が語る。
ジャーキングのメカニズム
足がピクッとなる症状はなぜ起こる?
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