更新日:2019年12月23日 14:11
ライフ

開業1ヶ月で「秘境駅」と揶揄される羽沢横浜国大駅。行ってみると…

魅力的なオーラを発する店を発見

パブレストラン「ポテト」

パブレストラン「ポテト」

 休憩後、再び散策を開始した筆者。そして第三京浜の保土ヶ谷IC近くで、とんでもなく魅力的なオーラを発している店を発見したので入ってみることにした。
「特製ハンバーグ」

「特製ハンバーグ」。美味い!

 ログハウス風の店内には美味しそうな香りが充満。一番人気だという「特製ハンバーグ」を注文。数分後に出てきた料理は、濃いめの自家製デミグラスソースが美味しい日本育ちの洋食。付け合わせのスープがお吸い物であるところも味があって素晴らしい。
ご夫婦

創業47年「ポテト」を営むご夫婦。

 この店を営むご夫婦に話を聞いた。 ――ご自身で新駅を利用されましたか? ご夫婦:してないですね。私たちは店があるからね。 ――お店をはじめて何年くらいになるんですか? ご夫婦:今年で47年になります。 ――そんなに長いんですね。新駅ができてお客さんの流れは変わりましたか? ご夫婦:全然変わりませんよ。学生さんと、(周囲に工場が多いので)車関係の人がほとんど。でも、あの駅を見にこの辺にきたという方が何人かいらっしゃいましたよ。駅の近くに大きなビルもできるみたいだから、これからでしょうね。

都心に出やすくなってありがたい…の声も

弁当 コック亭

弁当 コック亭

 それでも、横浜国立大学のある駅の南側には、崖線に張り付くように住宅が並んでいる。住宅街の中に片側1車線の通りがあり、こちらは車も人も比較的行き交ってた。歩道のない通りに建ぺい率の高い住宅が両脇に迫るという、歩行者には少し恐い通りだが、そこに一軒の弁当屋を見つけ、一番人気だという350円の「唐揚げ弁当」を注文した。
唐揚げ弁当

唐揚げ弁当。これで350円は安い!美味い!

 大学のそばにあるだけあって激安店だ。出てきた弁当は蓋が閉まりきれないほどに盛られた唐揚げと、普通盛りでもずっしりとした大盛りご飯。漬物に懐かしい味付けのナポリタンがついている。満腹になるには何の申し分もない。
コック亭

コック亭のお母さん

 この店のお母さんに、駅ができてからのことを聞いてみた。 ――新駅ができて、お客さんの流れや層は変わりましたか? お母さん:いいえ、全く変わってませんよ。学生さんと、目の前の病院関係の方が中心です。 ――ご自身の生活は変わりましたか? お母さん:それは変わりましたね。この辺に住んでますが、都心に出るのに早くなってありがたいです。もう、何度か使わせてもらいましたよ。
羽沢横浜国大駅

羽沢横浜国大駅、楽しかったです!

 秘境駅と呼ばれる羽沢横浜国大駅。そう呼んでいるのは何か「トピック」の欲しい外野の人間だけのようだ。地元の人は、生活はそのままに便利になったと語る。しかも、現在建設中の駅に隣接する商業施設もあり、来年以降に情勢は大きく変わって躍進が見られるのかもしれない。<取材・文・撮影/Mr.tsubaking>
Boogie the マッハモータースのドラマーとして、NHK「大!天才てれびくん」の主題歌を担当し、サエキけんぞうや野宮真貴らのバックバンドも務める。またBS朝日「世界の名画」をはじめ、放送作家としても活動し、Webサイト「世界の美術館」での美術コラムやニュースサイト「TABLO」での珍スポット連載を執筆。そのほか、旅行会社などで仏像解説も。
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