スポーツ

松坂フィーバーに湧いた39歳の新天地、大物ルーキー・18歳の奥川は無念のノースローでプロ生活をスタート

黄金ルーキー、無念の2軍、ノースローも

ノックを受けるも送球はせず

 一方、松坂の21歳年下、初のキャンプを同県・西都の「東京ヤクルトスワローズ2軍キャンプ」で迎えたのが、昨夏の甲子園の準優勝投手、奥川恭伸(星稜高=18歳)だ。南郷からクルマで1時間半、記者が駆けつけると、普段は非常に静かな宮崎・西都のキャンプ地も「奥川フィーバー」に湧いていた。

大勢の記者に囲まれ初めてのインタビュー

 1月の合同自主トレ中に右肘に軽度の炎症が見つかり「ノースロー」のお達しを受け、2軍スタートとなった奥川。ノックやランニング、タオルを持ってのシャドーピッチングなど「軽めの調整」だったが、初の囲み取材では「遅刻」してしまった。

ときおりあどけない表情も

 昼食後にメディアに対応するはずが、本人曰く寮生活などでも「いつも最後になってしまう」という食事。184cm、82kgという体格だが、「まだまだ体が細いと思うのでしっかり食べたい。太りにくくてすぐ体重が減ってしまうので」と明かしていたが、たべたメニューに記者一同から驚きの声が上がった。  うどん、親子丼、鶏天、フランクフルト、サラダ、果物等、ランチだけでなんと1800キロカロリー超を摂取。それを約1時間かけゆっくり食べていたため、取材対応が遅くなってしまったというのだ。

用具運びや片付けは新人の仕事。駆け足でこなす

 大物感あふれる姿は「ゴールデンルーキー」の面目躍如だが、その後の練習では率先して用具を片付けるなど「1年生」の仕事もキビキビとこなしていた奥川。西都の古く小さな球場から始まった熱狂は、これからどう変わっていくのだろうか。 取材・文・撮影/日刊SPA!2020キャンプ取材班
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