松坂フィーバーに湧いた39歳の新天地、大物ルーキー・18歳の奥川は無念のノースローでプロ生活をスタート
球春到来! いよいよ始まったプロ野球のキャンプ。宮崎と沖縄で各チームが始動した。今年の開幕は、東京五輪の開催中リーグ戦が中断される影響で、1週間前倒しされ、3月20日となっているため、主力選手は例年より早い仕上がりが必要となってくる。
そんななか、今年最も注目を集めたのはやはり、中日から西武に電撃移籍した怪物・松坂大輔(39歳)だろう。2年前にソフトバンクから中日に移籍した際も、中日のキャンプは大騒ぎとなり、昨年は、キャンプ序盤、ファンに右腕を引っ張られた影響で、キャンプそして、シーズンを棒に振ってしまった。
【参考記事】⇒ダイスケフィーバー再び!? 中日に移籍した松坂大輔が初ブルペンで見せた表情とは
そんな松坂は1日、’06年以来となる宮崎・南郷の「埼玉西武ライオンズ1軍キャンプ」に現れた。背番号は’06年当時の「18」から「16」へと変わったが、ユニフォーム姿を一目見ようと大勢の人が山間のグラウンドに詰めかけた。「普段静か」だと関係者が語っていた南郷の地がまさに「フィーバー」。昨年の初日よりファンもマスコミも倍増、ファンは2500人、マスコミは102人を集めた。
午前9時すぎ、記者がグラウンドに入るとすでに松坂はベンチにいた。辻発彦監督、渡辺久信GMなどと談笑、松坂に次から次へとスタッフが訪れ、人の輪ができている。歓迎イベント中やウォーミングアップ中もカメラが向けられるのは松坂。本人は嬉しそうに体を動かしていた。
キャッチボール等の投手練習のため、南郷名物の急階段を下るときは後ろに報道陣を引き連れまるで、「大名行列」のよう。急階段の途中で16年ぶりとなるグラウンドを見回したときは、ふと険しい表情になったのは、決意の現れだろうか。
「なるべく早くブルペンに入りたい」と語っていたが、この日は「6割(の力)」というキャッチボール。フィールディングや牽制練習ではコーチからなんども「おかえり!」とイジられ、笑顔を見せるなど、和やかな雰囲気だった。
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