更新日:2023年05月24日 15:05
スポーツ

新型コロナ拡大で相次ぐ興行中止…プロレス団体DDTの選択は?

いつもより雑誌のページ数が多かった(笑)

――興行中止の期間は、DDTの通販でキャンペーンもされていましたよね。 高木:会場でグッズを販売するのはできないので、「オンラインでやるには何を引きを作ればいいのか」を考えました。そうしたら、選手のサインを入れることかなという感じですかね。通販のキャンペーンや無観客試合も、あれは僕のアイディアですね。フットワークが軽いのと、発想力は負けていない。 ――プロレス業界自体を見渡してみると、今回の興行中止に関して気になったことはありますか? 高木:専門誌はどう補充するのかなって思いましたね。意外と『週刊プロレス』とかはうまいぐあいにやっていました。僕らの道場の無観客試合が、普通だとそんなにページ割かないだろうってところが、いつもより多めに載ったり(笑)。 ――良い影響もあったんですね。では最後に、このような想定外のアクシデントに直面した時、経営者としてはどのような気持ちなのでしょうか? 高木:自分で言うのも変な話なんですけど、インディー団体としてスタートして、制約のない状況で「アイディア勝負」で切り抜けていかなきゃいけないところが、今までも多極面であったんです。だからこそ、こういう逆境に慣れているというか(笑)。逆境だからこそ発揮できる部分ってあるなって思ってます。  新型コロナの拡大で、飲食店や観光エリアなど、苦境に立たされているといった話をよく聞く。しかし、この中で戦っている人も、確かにいるのだ。<取材・文/池守りぜね 撮影/鈴木大喜>
出版社やWeb媒体の編集者を経て、フリーライターに。趣味はプロレス観戦。ライブハウスに通い続けて四半世紀以上。家族で音楽フェスに行くのが幸せ。X(旧Twitter):@rizeneration
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