仕事

仕事が100本以上消えた…メディア系フリーランスの惨状

スポーツ系カメラマン(38歳)「出版関係者で最大の被害者はカメラマン」

カメラマン

※写真はイメージです

 多かれ少なかれ、メディア関係のフリーランスが仕事のダメージを喰らっていることは間違いない。だが、カメラマンの橋下淳一さん(仮名・38歳)は「一番悲惨なのはカメラマン」と断言する。 「僕から言わせれば、デザイナーやイラストレーターはまだマシ。カメラマンはテレワークなんてできませんからね。世の中には物撮り専門カメラマンという職種もありますけど、そんなのはごく少数。本当に死活問題です」  橋本氏の得意ジャンルはスポーツ。今年はオリンピックイヤーで勝負所になると気合が入っていたという。ところがオリンピック延期に加え、スポーツイベントも軒並み中止で踏んだり蹴ったりの絶望的な状況に陥った。 「知り合いの同業者は登録制の会社に所属していて、ウェディング、入学式、卒業式などを中心に撮影していたんです。ところが、これらの仕事が全部パーになってしまった。聞くところによると先月だけで45本の撮影が飛び、この3ヶ月で100本以上がキャンセルになったそうです。その間、収入はほぼゼロ。かける言葉もなかったです」  コロナによって日本国内のあらゆる産業がダメージを受けている。だが、生活苦に直結するような被害をまっ先にこうむるのは社会的立場の弱い個人事業主(フリーランス)だ。休業補償や持続化給付金の全容もはっきりしない中、それぞれが対策を見つけようとしているが……現在のところ、光明はまったく見えない。
出版社勤務を経て、フリーのライター/編集者に。エンタメ誌、週刊誌、女性誌、各種Web媒体などで執筆をおこなう。芸能を中心に、貧困や社会問題などの取材も得意としている。著書に『韓流エンタメ日本侵攻戦略』(扶桑社新書)、『アイドルに捧げた青春 アップアップガールズ(仮)の真実』(竹書房)。
1
2
テキスト アフェリエイト
新Cxenseレコメンドウィジェット
おすすめ記事
おすすめ記事
Cxense媒体横断誘導枠
余白
Pianoアノニマスアンケート