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猫はなぜ仕事の邪魔をしてくる? 子供っぽい性格の猫が増えている

犬より遅れている猫の研究……これからは猫の時代?

げぼくの教科書

にゃんとすさんが運営する猫情報ブログ「げぼくの教科書

 獣医師であり研究員でもあるにゃんとすさんのTwitterには、猫を飼っている人から日々質問が寄せられている。猫の生態に関して、行動学的に解明されているものはあれど、実際はまだ多くが謎に包まれている。 「猫の研究は人に比べてももちろん遅れているし、犬と比べても遅れています。研究の内容にもよるんですが、どういうトイレが好きかなど行動学的な研究はそこそこされていますね。それでも研究例は少ないです」  その中でも、猫の病気や治療にまつわる研究はより一層遅れているという。 「今は飼育頭数が逆転しているんですが、今でも動物病院にくる患畜のメインはです。猫って犬に比べると、病院に連れてくるハードルが高いんですね。未だに来院するのは犬のほうが多くて、だから犬の研究は進んでいます。猫ブームもあって皆さん猫に注目しはじめていますが、それでもかなり遅れている。最近やっと猫の研究が増えてきた感じです」  猫研究が徐々に進む中、東京大学医学部が猫の腎臓病について新たな発見を発表した。猫は腎臓病になりやすく、腎不全などで死亡する事例も多いが、なぜ腎臓病になりやすいのかは長年不明とされていた。同大学はAIMと呼ばれる「体内のゴミを掃除する」タンパク質を発見。ヒトやマウスでは正常に機能するAIMは、猫では発動しないことも明らかにした。 「正常なAIMを腎臓病の猫に投与する治験も始まっています。もし効果があると証明されれば、猫の寿命が大きく伸びるかもしれません」 完全室内飼いの場合、猫の平均寿命は10年から15年。もし猫の寿命が今よりも伸びた場合、人間と暮らす時間も増える。そのとき猫の野生心は果たして残っているのだろうか。<取材・文/倉本菜生>
福岡県出身。フリーライター。龍谷大学大学院修了。キャバ嬢・ホステスとして11年勤務。コスプレやポールダンスなど、サブカル・アングラ文化にも精通。X(旧Twitter):@0ElectricSheep0、Instagram:@0ElectricSheep0
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