仕事

“恥ずかしい検索履歴”が社員全員に晒された。ビデオ会議の共有画面の罠

“画面共有”で検索履歴が周囲にバレる

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一文字目を打つと検索履歴が出てきてしまう(画像はGoogle)

 似たようなエピソードを、東京都内のデザイン会社勤務・柿谷奏一さん(仮名・20代)が打ち明ける。 「デザインソフトの扱いには慣れている社長ですが、文字を入力するのは苦手なようで。タイピングの際は必ず下を向いて、キーボードを見ながら打つんです」(柿谷さん、以下同)  画面を見ながらキーボードを打たない、これが予想外の悲劇を生んだ。 「リモートで打ち合わせをやっていたとき、社長が“画面共有”しながら検索エンジン(Google)を使い、デザインの参考になる資料を社員に見せようとしました。しかし、キーワードの一文字目を社長が打った瞬間、“検索履歴”でやばい単語が出てきちゃって……」  スマホとパソコンを同期させていれば、最近スマホで検索していたものまでパソコンの検索窓にも出てきてしまう。  社長が一文字目を打つと出てくるのは、ほとんどが女性名。さらに柿谷さんや他の男性スタッフも出てくる女性名には心当たりがあった。その全てがセクシー女優の名前だったのである。 「そのほか、夜の店を探したことを匂わせるキーワードも出てきて……。社長はキーボードを見てタイピングしていたので気がついていないよな、って個別チャットでザワついていました。女性社員もいましたが、セクハラになるだろうし言い出せなくて」  社長は普段、若手には厳しく、夜の店に行きそうな素振りもなかった。子どもを溺愛するイクメンぶりを見せていたが、この一件以降はイメージが変わってしまった。部下たちも社長に対してギクシャクしているという。  社会の転換点となったコロナ禍。あまりにもスピーディにオンラインのアプリやツールが浸透したが、生半可に使えるだけでは事故が起きることも。こうしたトラブルは多くの企業で日々発生しているのかもしれない。<取材・文/森原ドンタコス>
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