エンタメ

芸能界のド底辺「地底アイドル」の実態。「オタクからも“下”に見られる」

事務所内の格差ダスト枠とスター枠~

歌舞伎町 前述の地底アイドルのように、本来の仕事(アイドルとしてメディアに出演すること)とはかけ離れているような子が生まれてしまう背景のひとつとして、「そもそも事務所内で“ダスト枠”だと仕方がない」と優月さんは話す。ダ、ダスト枠……!? 「そのまんまゴミです。大きい事務所にはたくさんの女のコが所属しているので、“スター枠”と“ダスト枠”に選別されるんです。  スター枠は、撮影会にも出るけど、オーディションやメディアにプッシュされる人たち。売れる見込みがあるとか、事務所が売れて欲しい人材ですね。一方、ダスト枠は毎週末……下手したら週に何回も撮影会に出される。でも、それだけなんです。待てど暮らせど、アイドルとしての本来の仕事は来ないんです」  大手事務所に入れても彼女の言うダスト枠であれば意味がない。表向きな仕事ができなければ、一般人と大差ないのだ――。

アイドルは華やかな仕事ではなくなりつつある

 アイドル戦国時代と呼ばれて久しいが、今年は有名・無名を問わず、新型コロナウイルス感染拡大の渦に飲み込まれてしまい、苦境に立たされている人が多かった印象だ。  ようやく小規模ながらライブや撮影会も再開されるようにもなってきたが……。  一見、アイドルは華やかな仕事に思われがちだが、果たして本当にそうなのか。もはやそうとも言えないレベルまできているのかもしれない。<取材・文/吉沢さりぃ、撮影/藤井厚年>
ライター兼底辺グラドルの二足のわらじ。著書に『最底辺グラドルの胸のうち』(イースト・プレス)、『現役底辺グラドルが暴露する グラビアアイドルのぶっちゃけ話』、『現役グラドルがカラダを張って体験してきました』(ともに彩図社)などがある。趣味は飲酒、箱根駅伝、少女漫画。X(旧Twitter):@sally_y0720
1
2
おすすめ記事