『機動戦士ガンダム』ジム派 VS ザク派の熱きバトル
以前、鉄オタ同士の”内部抗争”の記事があったが、そういうマニアの派閥争いは鉄オタだけの話じゃない。てなわけで、ガンダムマニアから城マニアまでいろんなジャンルのマニア同士の論争を集めてみたら……。門外漢には理解不能な熱きバトルに震撼せよ!
【BATTLE2】ガンダムマニア
ジム派 VS ザク派
『機動戦士ガンダム』に登場する連邦軍のジムとジオン軍のザク。
この2つの量産型モビルスーツ(MS)をめぐる4人のガンオタたちの熱きバトルを再現!
◆ジム派
アムロが実戦で残したデータを反映させたジムのポテンシャルは高い!
◆ザク派
ザクは初めて実戦投入されたモビルスーツ。それだけで賞賛に値する!
右・ザク派Aさん(28歳)は女性ながら軍用機などに詳しく、
大学時代は戦史研究会に所属。
左・ザク派Bさん(37歳)は、ジオンの思想に傾倒するメカオタク
左・ジム派Cさん(45歳)はガンオタ第1で航空宇宙関係の
エンジニア。
右・ジム派Dさん(33歳)は、史実や架空戦記に詳しく、
戦術面でMSの運用を語る
ザク派A 「ザクは初めて実戦投入されたMS。宇宙世紀の戦闘はMSの白兵戦が主体という流れを決定づけたエポックメイキングな機体で、それだけで賞賛に値する」
ジム派C 「ま、それはある程度認めるけど、工業品としてはどうかな。マシンの造形は曲面より平面で構成したほうが、強度も確保しやすいし、生産効率も高い。連邦のMSは平面主体で構成されているから、非常に合理的ですよね」
ジム派D 「ザクは動力パイプも意味不明でしょ。ドム以降のジオンMSは動力パイプが露出していないから、要するにザクは強度や機構など、何かを犠牲にしているはずです。現に、ガンダムに顔の動力パイプを引きちぎられてるし」
ザク派B 「いや、ザクほど懐の深い設計思想のMSはない。だからこそ、数々のエースパイロット専用機など応用展開が可能だった」
ジム派D 「でも、エース機だけで戦局はひっくり返らないからね。100点のカスタムザクが1機いたところで、60点の平凡なジム10機で当たれば怖くない。10機でダメなら20機を当てる。それが戦争における数の論理です」
ザク派A 「物量にモノをいわせるジムの戦い方には、何の美学も感じられません。数で圧倒するなんて、三下の戦い方です。いかにも連邦らしい、腐敗した役人臭がする。ジオンは、軍服の刺繍からMSの姿まで、すべてに通底する様式美がある。孤高の気概を持った、人類を革新する集合体なんです」
ジム派C 「ザク好きって、すぐジオン公国の思想とか、シャアのカリスマ性とか、付随するイメージで礼賛するけど、そんなの兵器の性能に何も関係ないですから」
ザク派B 「ジムなんて、単なる後出しジャンケンの機体。登場はジャブローからで、物語も終盤にかかる頃でしょ。さんざんジオンのMSを参考にしたくせに」
ジム派D 「いや、ジムの背景にあるのはガンダム。ニュータイプのアムロが実戦で残したデータを反映させているから、ポテンシャルの高さは、単なるやられキャラのレベルじゃない。だいたい、戦争に美学とかロマンなんて関係なくて、戦略を忠実に実行できるコマとして優秀かどうかが大事」
ザク派B 「何と言われようと、一年戦争を最初から最後まで戦い抜いたMSはザクのみ。古兵に敬意を! ジーク・ジオン!!」
ジム派C 「ほら、またそれだ……」
― マニア同士の[ミクロな論争]10番勝負【2】 ―
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