仕事

170円の豪華すぎる社食が話題のメーカー、「井上尚弥やパッキャオの拳」を作っていた

ユニークなのは社食だけじゃない!

 今回、豪華すぎる社食として注目を浴びることとなった株式会社キャステムは、そもそもどういった事業を展開している会社なのだろうか。
令和ぐい呑み

新元号発表から2分27秒後に発売された日本最速・新元号グッズ『令和ぐい呑み』(画像は通販サイト「IRON FACTORY」より)

「本業は精密金属部品メーカーで、電車・工作機械・医療機器等、あらゆる産業の精密部品の製造販売を主軸としています。  その技術を活かして、2017年から個人のお客様を対象としたアイデア商品の企画・製造・販売を開始しました。例えば『モンスターボール虫かご』、原作を完全再現した鋼製の『ロビンマスク』。  令和元年には、日本最速の新元号グッズの発売にも挑戦し、新元号発表から2分27秒後に『令和ぐい呑み』を発売しました。この商品の反響は大きく、様々なメディアに取り上げられましたね」 『令和ぐい呑み』は現在、令和の文字の部分を名前や好きな言葉などに変更出来るサービスも行われている。

マニー・パッキャオや井上尚弥の拳を3Dスキャン

マニー・パッキャオ選手の拳

『History Maker』ボクシングの6階級制覇王者マニー・パッキャオ選手の拳(画像は通販サイト「IRON FACTORY」より)

 今、特に力を入れている事業は何なのか。 「著名人の身体の一部や全身、歴史的な物を御本人から型をとったり、3Dスキャンしたりすることで作られる商品です。『History Maker』というブランドで運営しています。  コンセプトは“その瞬間を永遠に”です。金属という永遠に壊れることのない材質で、手の血管やシワ、毛穴までも再現しています。地元の広島東洋カープの選手を題材にしたことからスタートしたブランドですが、マニー・パッキャオ選手や井上尚弥選手、長州力さん、STU48プロ野球選手など、多数の実績があります。  当社で続けているのは、常識にとらわれないモノづくりへの挑戦。ありがたいことに今、これまでに無いグッズを次々と生み出していると、大変注目を受けています」
バナナハンマー

海外でも人気が高い『バナナハンマー』(画像は通販サイト「IRON FACTORY」より

 そんな勢いに乗っている株式会社キャステムの今後の展望について伺った。 「『ロビンマスク』や『バナナハンマー』のように、想像の斜め上を行く商品を開発することが当社の“らしさ”だと思っております。これまでにない話題性抜群のヒット商品を次々と生み出していきたいです。 『バナナハンマー』に関しては、海外のメディアでも大きく取り上げていただき、アメリカや台湾、韓国などからも多く問い合わせがきています。今年から、海外に向けた販売にも力を注いでいきたいです」 ——どうやらあの豪盛な社食は、社員のモノづくりへのパッションに繋がる原動力となっているようだ。 <取材・文/海老エリカ(A4studio)>
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