仕事

リモート会議中にパリパリ、ポリポリ、ゴクリ。油断が招いた悲劇

画面共有で垣間見られた“人格者”の裏の顔

リモート「まじめ一徹、酒もタバコもギャンブルも、まして女遊びしているなんて噂はゼロの上司が、リモート会議中に自分のデスクトップで資料を共有しながら講義をしていたんです」  神奈川県在住の本田朱里さん(仮名・20代)は、上司(50代)がリモート方式で実施した業務用ツールの勉強会に参加した。本田は、その上司を“人格者”として全幅の信頼を置いていた。  講義では、上司のパソコン画面を全員で共有し、そこで資料を確認しながら進めていくはずだったのだが、皆の目は資料ではなく、上司のデスクトップ画面に釘付けになった。 「壁紙が女子中学生のアイドルのグラビア写真だったんです。女子社員だけでなく男性社員も引いていましたが、よく見ると、デスクトップのフォルダにも、いろんなアイドルの名前が付けられていて、おそらく写真とか動画を保存していたのでしょう」(本田さん)

社内では「人事評価が一転した」という噂も

 気がついた部下が後日、こっそり「ご注進」したそうなのだが、当の上司は「だって好きなんだもん」と動揺する様子もなし。  まわりの上司に対する見方は180度変わってしまい、特に若い女性社員は彼に寄り付かなくなってしまった。さらに「いつか事件を起こすかもしれない」と、人事評価が一転してマイナスになったという噂まで社内に飛び交っているというから穏やかではない。  たとえコロナ禍が収束してもリモート中心に働きたいという人は少なくないだろうが、リアルの交流だけでは世に出なかったはずの「事実」が、わずかな油断により表に流出してしまう可能性もあるということを、いま一度肝に銘じておいた方がいいだろう。 <取材・文/森原ドンタコス>
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