清武前巨人代表 朝日新聞の“裏契約”報道にドン引きしていた!
「ドブネズミか泥棒猫か知らんが、そんなもんが一匹やそこらいても……(中略)堂々と法廷で決着つけますから」
3月23日に開かれた読売巨人軍の激励会「第20回燦燦会総会」で、こう毒を吐いたのはご存じ、ナベツネこと渡邉恒雄球団会長。「ドブネズミ」「泥棒猫」呼ばわりされたのは、清武英利前巨人軍球団代表だ。周知のとおり、両者は法廷バトルの真っただ中にある。
発端は昨年11月11日。承認されたはずのコーチ人事を突如覆されたことに反発した清武氏が、記者会見を開いて「渡邉氏が重大なコンプライアンス違反を犯した」と告発。対する巨人軍と読売新聞グループ本社が「秘密情報の公表により名誉を傷つけられた」と、清武氏に計1億円の損害賠償訴訟を起こしたものだから、事態は泥沼の法廷闘争に突入。そこに、朝日新聞が“油を注いだ”。
「巨人、6選手に契約金36億円」
3月15日の朝刊1面にこう大見出しを打って、巨人が球界で申し合わせた新人契約金の最高標準額(1億円+出来高払い5000万円)を大幅に超える契約金を複数の選手に支払っていたことを明らかにしたのだ。
「ほかに誰がいる? 調べたんだ! 1人しかいない!!」
渡邉氏は即座に、“裏契約”の流出犯が清武氏であると断定。朝日のスクープ翌日に清武氏の新著『巨魁』(WAC刊)が出版されるという奇妙な符合もあって、メディアも「巨人を朝日に売った男」として清武氏を扱うことに……。
なぜ、巨人の裏契約が明らかになったのか? 週刊SPA!3月27日発売号では、真相を明らかにするべく、清武氏を直撃! 独占インタビューすることに成功した。
――清武さんが朝日新聞に裏契約の情報を流したのですか?
清武: 確かに渡邉さんは僕を犯人扱いしていますが、資料を保管している金庫の場所さえ、僕は知らなかった。だから、朝日の報道には驚きましたよ。ああいうのが、“ドン引き”っていうのかな。ただ、注意しなければならないのは、渡邉さんが問題をすり替えていることです。問われるべきは、球界全体に対する重大なコンプライアンス違反と、渡邉さんの球団私物化を許す巨人の体質。私自身は、すり替えに乗っかることになるので、「犯人は僕じゃない」と言う必要すら感じていない。
ご覧の通り、清武氏は否定するが……インタビューでは渡邉氏に対する反発心が相当に強い様子がうかがえる。詳細は、週刊SPA!3月27日発売号に掲載されている。 <取材・文/週刊SPA!編集部 撮影/八尋研吾>
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