恋愛・結婚

「バラの花でドヤ顔」クリスマスの恋も冷めた時代遅れなトレンディ男

トレンディな演出にドン引き

バラ「トランク一面に、バラの花が敷き詰められていました。真ん中には何か箱のようなものが置いてあって。それを見た瞬間、トランクをバァン! って勢いよく閉めました。『きっしょく悪!!』って思っちゃって……」  予想外のサプライズに鳥肌が立ったという。彼女の生理的嫌悪を駆り立てたのは、これだけではなかった。 「ヒロキのほうを見ると、彼は待てのポーズからクルって振り返って、ドヤ顔で『見た?』って……。一連の流れがキモすぎて、一瞬で『無理!!』ってなっちゃったんです」  19歳のギャル相手に、バブル期のトレンディドラマのような演出。理解されなくても仕方ないかもしれない。能面になって固まる有希さんに、ヒロキは笑って告白したそうだ。 「ヒロキから『恋人になろう』って言われて、即答で『なりません』って返しました」

「お前のトランクには地獄が詰まってる」

 彼は諦めず、次に「友達に戻ろう」と言ってきた。それに対する有希さんの返答は、「他人がいい」だった。 「もう少し何かやりとりした気はしますが、覚えているのはそれだけです(笑)。ヒロキはまだイケるって思っていたのか、帰りの車内でもヘラヘラ笑っていました」  凍り付いた空気に気付いていないヒロキは、「そういう冗談言っちゃうところが可愛い」と再度口説きだしたという。  浮かれるヒロキと無言の有希さん。帰りの車内にはいたたまれない空気が漂っていたという。 「無言で俯きながら、内心『お前のトランクには地獄が詰まってる』って思っていましたよ。家まで送ると言ってくれましたが……一刻も早くヒロキと離れたくて、『友達に呼ばれてる』って嘘をついて街中の飲み屋街で下ろしてもらいました」
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福岡県出身。フリーライター。龍谷大学大学院修了。キャバ嬢・ホステスとして11年勤務。コスプレやポールダンスなど、サブカル・アングラ文化にも精通。X(旧Twitter):@0ElectricSheep0、Instagram:@0ElectricSheep0

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