仕事

SEを早期退職後、交通警備員に。先輩や隊長から怒鳴られる日々

予想以上に過酷な仕事

工事「配属先は交通隊で、そこの上司のことを隊長と呼びます。つまり、その日から私は隊員となったわけです。新入隊員はまず、1週間の研修を受けるのですが、その期間が特に大変でした」  配属先での交通誘導は、とにかく「大きな声」を出さなければならない。松岡さんは1日で喉がガラガラになったと話す。そして、先輩や隊長から怒鳴られる日々が続いた。 「言い訳じみたことを言うと『生意気なことを言うんじゃねぇ、俺の言った通りやりゃあいいんだよ』と言われる始末。無線を持たされるのですが、その無線越しに『おい新人、真面目にやれ! クビにするぞ!』と罵声を浴びます」

現在は安定「ラッキーだった」

 松岡さんはなんとか耐えた。そして、3か月ほどが経った頃、ようやく一人前扱いで話してくれるようになったという。隊長とも普通の会話ができるようになったそうだ。 「隊長からは『俺の現場なんて可愛いもんなんだよ』って言われました。どうやら私が配属された現場は気の荒い人も少なくて、ラッキーだったみたいです」  交通警備員の仕事は外で行うため、突然の雨で全身ずぶ濡れになっても仕事を止めることはできない。夏の熱さ、冬の寒さに苦しんだと松岡さんは振り返る。  現在、松岡さんは賃貸駐車場の収入で安定した生活を送っている。 <取材・文/chimi86>
2016年よりライター活動を開始。出版社にて書籍コーディネーターなども経験。趣味は読書、ミュージカル、舞台鑑賞、スポーツ観戦、カフェ。
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