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高校サッカーがJユースを上回る可能性。青森山田の強さから探る

高校サッカーがJユースを上回る可能性


準決勝で青森山田に敗れた高川学園高校(山口)の江本孝監督が「日常が違うなというところ。日常から激しく厳しく、しのぎを削るトレーニングを積み重ねないといけない」と話し、準優勝となった大津の山城朋大監督も「相手は4年連続の決勝進出。我々は3年ぶりの全国出場。場馴れじゃないけど、毎年出場して国立で戦うことを続けないと差が縮まらないと痛感している」と語ったように、日常のプレー強度や精度の違いが、大きな差となって表れた。 青森山田時代の到来は、リーグを通年化したときには予想されていなかった、高校サッカーがJユースを上回る可能性を示している。リーグ戦がチームや選手を大きく育てることが実証され、他の高校もプレミアリーグでの成長を狙う時代だ。 今大会で準優勝の大津高校(熊本)は、プレミアリーグWESTに昇格したり降格したりを繰り返しており、定着を目指す。ベスト8に入った静岡学園高校(静岡)や前橋育英高校(群馬)も来季はプレミアリーグを戦う。強豪Jユースにもまれる世界で生き残るのは簡単ではないが、青森山田のようなベースアップをするチームが出てくる可能性はある。群雄割拠の時代を経て、再び強者が強者たる所以を持つ時代がやって来ている。<文/平野貴也>
1979年生まれ。東京都出身。「スポーツナビ」編集記者を経て、2008年からフリーライターとなる。サッカーやバドミントンなど、スポーツ全般を取材。高校サッカーなどの育成年代、マイナーな競技や大会の取材も多い。
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