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髙橋ひかる「“美少女”という言葉にとらわれたこともあった」

「全日本国民的美少女コンテスト」グランプリ受賞で華々しくデビューした女優・髙橋ひかる。女優、モデルの活動に加えて、現在は『スクール革命!』(日本テレビ系)や『あちこちオードリー』(テレビ東京)などのバラエティ番組やラジオ番組でも活躍中だ。 日生劇場にて上演中(9月、10月は全国各地の劇場で上演予定)の「日生劇場ファミリーフェスティヴァル 2022 NHKみんなのうたミュージカル『リトル・ゾンビガール』」では、ミュージカル初挑戦ながら主演を務めている。 「美少女」のイメージと本来の自分とのギャップに悩んだ時期もあるという彼女は、周囲からの期待と自分自身との意識の差にどう折り合いをつけてきたのか。 20220624_sp_9907_re

「美少女」「清純派」のイメージにとらわれて

──バラエティ番組で髙橋さんを見る機会がかなり多くなりました。「早口の子」「マシンガントークの人」と言われることも増えているのではないですか。 髙橋ひかる(以下、髙橋):「美少女コンテスト出身」ということで、ゆっくり話したほうがそのイメージに合うと思うんですけど、早口でしゃべってしまいますね。私はこういう人だから、わざわざ自分を変える必要はないなと思うようになりました。 ──「美少女」のイメージと本来の自分に、ギャップを感じていたんですね。 髙橋:コンテストを経て芸能界に入ったので、「美少女」というワードに合った見た目、ファッション、話し方を意識していて、最初はお仕事で上手く話せなくなってしまうこともありました。幼少期から、ずっと周囲の評価を気にしてしまうタイプだったんですよ。「その服、似合ってないで~」とか「ピンクのイメージがないわ~」とか言われて。子どもって素直だしマイナスな言葉って心に残るから、「私ってピンクが似合わないんだ」と思って、ピンク色は避けたりボーイッシュなものを選んだりしていました。 ──マイナスな言葉は、意地悪で言われていたのでしょうか。 髙橋:意地悪ももしかしたらあったかもしれないですが、悪気なく思ったことを素直に言葉にする人が多かったのかもしれない。でも、その真意はどちらでも良くて。今も、パーソナルカラー診断とか髪型診断とか、自分を評価するコンテンツがたくさんある時代で、それらも大切で面白いけど、何よりも自分が楽しくて幸せであることが大切だと思います。幸せでいることって、誰かを傷つけることには繋がらないですから。だったら、ありのままで楽しいほうが、自由で生きやすいと思います。

アイドルになる気満々だったデビュー当時

8-2 表紙──ありのままの自分で良いと思えるようになったのは、『スクール革命!』などのバラエティ番組への出演がきっかけでしたか。 髙橋:そうですね、バラエティ番組の存在は大きかったです。それまでの私は、テレビに出させていただくときに「美少女」とか「清純派」として紹介されることが多かったんです。わかりやすくてキャッチーな言葉ですから。だから、そういうものを求められているのだろうと解釈して、衣装も白色や淡い色ばかり選んでいました。クローゼットを見ると、黒色や暗い色の服は全然なかった気がします。 ──パブリックイメージに自分を寄せていってたんですね。 髙橋:でも、私は2019年に一度お仕事を休養させていただいているんですが、復帰までの間にマネージャーさんたちといろいろ相談して。そのとき、「美少女や清純派のイメージや、それを求められているという考えは、ひかるが描いている幻想じゃないかな」と言われてハッとしました。 ──自分のなかで勝手に「周囲に求められている」と思い込んでいた部分があったと。 髙橋:そうなんですよ。頭が固くなっていたなと思うところもあったりして。段々年齢を重ねてきたこともあり、もっと自分を好きになれる形でお仕事をしていきたいと思うようになりました。今まで選ばなかった色の服を着てみたり、苦手だと思っていた分野にチャレンジしてみたり。そうすると、食わず嫌いしていたと気づくこともたくさんありました。もっともっと、色んな方向で自分を試してみようと思うようになったんです。 20220624_sp_0011_re──今回のミュージカル『リトル・ゾンビガール』の出演も、初めてのミュージカルへの挑戦ですね。 髙橋:自分自身、歌は苦手分野というイメージがあったし、マネージャーさんも「ひかるは歌が得意ではない」と言うくらい避けてきた分野だったんですけど(笑)。でも、せっかくいただいた大きなチャンスですし、『みんなのうた』は多くの人が小さい頃から慣れ親しんできた音楽なので。不安は大きいですが、ぜひやりたい、頑張ろうと思いました。  今回の『リトル・ゾンビガール』に出てくる人間の「ショウくん」も、周囲の目を気にしてしまう男の子。人からどう見られるかを気にしていて、ダンスが好きだけど、誰かに笑われるのが恥ずかしくてその気持ちを隠しているんです。そんなショウくんを、私が演じるゾンビの「ノノ」が励まして、そしてみんなと仲良くなっていくシーンがあります。 ──「どう見られるか」を気にする自分を克服した髙橋さんだからこそ、ショウくんにもノノにも共感できる部分がありそうですね。髙橋さんは、モーニング娘。やダンスが好きで、以前はアイドルにも憧れていたと聞いたのですが。 髙橋:アイドルは変わらず大好きです。私が受けた「第14回国民的美少女コンテスト」では、「歌って踊れる美少女を発掘したい」と偉い方がおっしゃっていたんですよ。だから、デビュー当時はアイドルになる気満々でした! ──ついにその「歌って踊れる」を発揮する機会が来ましたね。 髙橋:当時はどちらもめちゃくちゃ練習していたんですけど、あるとき「あ、私はアイドルにならないんだ」と気づいてからは完全に見る専門になっちゃって……。なので、ミュージカル出演は本当に頑張ろうと意気込んでいます。
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エゴサとかめちゃくちゃします!
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