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髙橋ひかる、モラハラ男子に「引っかかるタイプだと思います(笑)」と話すワケ

バラエティ番組での明るいキャラクターが印象的な髙橋ひかるだが、最近は映画『赤羽骨子のボディガード』やドラマ『世にも奇妙な物語』など、女優業にも精力的に取り組んでいる。 ドラマ『顔に泥を塗る』 髙橋ひかる放送中のドラマ『顔に泥を塗る』(テレビ朝日系 毎週土曜日よる11時30分~放送)でも、モラハラ彼氏と対峙する自己肯定感の低い主人公を熱演、大きな話題を呼んでいる。同ドラマへの想いと、芸能活動10周年を迎えた現在の心境を聞いた。

モラハラぶりが「令和の“冬彦さん”」

――主演ドラマ『顔に泥を塗る』の放送も佳境に入ってきました。反響はいかがですか? 女性からは特に「悔しい」という感情や、私が演じている(柚原)美紅を見てモヤモヤするという声をいただきます。私自身、脚本を読んで美紅にモヤモヤしましたから(笑)。 ただ、そういうもどかしさもあるぶん、美紅が成長していく姿を見てもらえたら納得してもらえるかと思います。いまもがいている方がいたら、自分も変わりたい、強くならなきゃと感じてもらえる作品だと思います。 ――モラハラ彼氏のハル(結城悠久)に赤いリップをつけていることを咎められ、美紅がクレンジングオイルを頭からかけられるなどの衝撃的なシーンも話題になっています。30年以上前に流行語にもなったドラマ『ずっとあなたが好きだった』の冬彦さんを彷彿とさせるという声もありますよね。 現場でも実際によく話していました。それ(冬彦さん)を超えないといけないよねとか、イメージを持つことは大事だけど、寄り過ぎてしまうのもよくないよね、とか。 私は最初に役をみたときにそこまでリンクしていなかったんですが、後からそのドラマをイメージしていると聞いて「なるほど」と思いました。確かに、名前も冬彦と悠久(はるひさ)でちょっと似てるんですよ(笑) ――ああいった、衝撃的なシーンは今後もあるのでしょうか? クレンジングオイルのシーンはかなり衝撃的だったと思うんですが、心の動き方が激しい作品なので、今後も印象的なシーンはいくつもあります。ハルくんがどんどん追い打ちをかけてきますし、美紅もそれに負けず立ち向かっていくので、今後の展開も楽しみにしていてほしいです。

自己肯定感の低さは「過去の自分みたい」

――髙橋さんが演じた柚原美紅は、自己肯定感が低く、人の顔色を窺ってばかりいる役柄です。役柄に共感できる部分はありましたか? 私自身、学生時代は、自分の意見をうまく伝えることができないタイプだったので、本当に過去の自分をみているかのようでした。このお仕事を始めてから少しずつ変わりつつあるのですが、自分のそういうところが嫌だと思っていたので、美紅に対してもめっちゃ腹が立っていました(笑) 脚本を読んでいても、途中までは「なんでこうなっちゃうの!?」と理解できない部分が多くて、役に完全に入り込むのが苦しかったです。ただ、柚原美紅という人間を理解した上で、相手がいる状況で実際にお芝居をしてみると、「こうなりたくない」「わからない」と言っていた通りになっていったりして……それがすごく面白い体験でした。 ――それは、具体的にどんなシチュエーションで? 最初にハルくんに別れを告げるシーンですね。これまでは、ある程度、相手役の方がどんなリアクションをして、自分がどういう流れで返してというのを想定しながら現場に行っていたんですけど、今回は事前に想像できないシーンがすごく多くて。 それこそ、恋愛というものを本当にしてこなかったから、お別れをするとか、修羅場的な現場というのがわからないんですよね。どこで涙を流すかもわからないし、どこで怒るかもわからないし。 ――台本はあるけど、どうなるかがぜんぜん読めないと。 そうですね。ただ、「実際にどうなるか」という新鮮な感情をすごく大事にしてくれる監督だったので、「それは出たとこ勝負だよ」と役者に任せてくださる部分が多かったのはありがたかったです。 もちろんロジックを持っておくことが前提ですが、準備段階でしっかりとコミュニケーションをとって、お互いに安心した状況でお芝居ができました。
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自分自身もモラハラ男子に引っかかるタイプ……?
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