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江戸幕府の痛いところをついた“抵抗勢力”たちの末路


『源頼光公館土蜘作妖怪図』。優れた武人として名が残る平安時代中期の武将・源頼光とその家臣団が土蜘蛛という妖怪を退治した伝説をテーマにした浮世絵。源頼光らは天保の改革を断行する水野忠邦らの暗喩とされ、対抗する妖怪たちは天保の改革の犠牲になった庶民たちに見立てた。歯のない妖怪は噺家(はなしか)、頭から小人が出てきた乱髪の女は女髪結いを示したとされる(国立国会図書館所蔵)