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意外と難しい「スニーカー通勤」…“だらしなく見えない”スニーカーの履き方

チノパンよりスラックスを合わせよう

また、合わせるパンツによっても、ドレス感は変わります。ポロシャツにチノパンといったオフィスカジュアルにスニーカーを合わせたコーディネートは、もはや私服と代り映えしませんよね。 同様にノージャケットであるならば、通勤用スニーカーには、チノパンよりサマースラックスがよく合います。天然繊維100%のスラックスではなく、「アクティブスーツ」と呼ばれる高機能スラックスでも相性が良いと思います。コロナ禍で人気が出たアクティブスーツは、接触冷感やウォッシャブルという機能がついた生地感です。ポリエステル100%の化学繊維特有の生地感が、現代的な印象に見えるのです。 色合わせについては、スラックスとスニーカーの明度を意識してみてください。スラックスとスニーカーのアッパーソールのトーンを合わせるだけで、脚長に見えるもの。白色のスニーカーソールならば、爽やかな印象も加わります。

「キスタッチの丈感」を意識したい

ノージャケットのスニーカー通勤であっても、ドレス感を高める方法を紹介してきましたが、それでも丈感次第では野暮ったく見えてしまうことも。スニーカーは革靴以上にボリューム感があるわけですから、パンツ丈の正解も自ずと変わります。 革靴で合わせていたときに最適な丈でも、スニーカーで合わせたらパンツの生地が弛みます。この余計な弛みがシワとして野暮ったさを演出……。この状況を避けるため、最近ではワンタッチでパンツ丈を調整できるスラックスまで発売されています。 スニーカー通勤に合うビジネススラックスの丈感は、「スニーカーとスラックスがギリギリ触れる程度」。うまく言い換えるならば、「キスタッチ」と覚えてください。 <TEXT/森井良行>
“あなたのお抱えスタイリスト”として、その違和感を言葉で可視化する。著書『38歳からのビジネスコーデ図鑑』(日本実業出版社)など5冊。MENSA会員。公式サイト「エレカジ」では、80件を超えるコーディネート事例を公開。
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