だが、周りの友人たちも問題のラーメン店には行ったことがあるらしく、「あの店、美味いんだけど店は臭いよな（笑）」と小倉さんの意見に同意。さらに「俺、ネットで調べたことがあるけど、あの刺激臭の正体ってアンモニアの臭いなんだって」とわざわざスマホでそのページを見せてきた者も。 　それどころか「あの店のニオイにまったく気づいてないんだったら、それはそれでヤバくないか？」とYさんをイジり始めたのだ。 「それでわかったのは、Yも他の店よりトンコツ臭が強いことは気づいていたけど、彼にとってはそれが不快なニオイとは感じていなかったこと。本人は釈然としない様子でしたが、『人によって匂いの感じ方も違う』とたしなめられていました。まあ、そのせいなのかYにラーメン屋に誘われることはなくりましたけどね（苦笑）」 　自分はまったく気にならなくても他人にとってはニオイや衛生状態がアウトだと感じる店もある。いくらお気に入りの店でも一緒に行く場合や勧める際には注意したほうがよさそうだ。 ＜TEXT／トシタカマサ＞ビジネスや旅行、サブカルなど幅広いジャンルを扱うフリーライター。リサーチャーとしても活動しており、大好物は一般男女のスカッと話やトンデモエピソード。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中。