「俺の自由だろ!」ぜんそく持ちの子供の前でタバコを吸おうとした叔父。家族から“謝罪拒否&絶縁宣言”されるまで
かつて80%を超えていた時代もあった成人男性の喫煙率。厚生労働省『国民健康・栄養調査』によると、23年における成人男性の喫煙率は25.6%と今や愛煙家は4人に1人しかおらず、少数派になっている。
吸う場所についても現在は大きく制限されており、指定された場所以外での路上喫煙は罰金の対象になっている。自宅でも既婚者は子供の前で吸うわけにもいかず、もっぱらベランダが指定席というホタル族も少なくない。
ちょっとかわいそうな気もするが、目の前で吸われるとやはりタバコ臭いのも事実。最近主流の加熱式タバコも受動喫煙のリスクがあり、子供や妊娠中の女性の前では控えるべきだろう。だが、そうしたマナーもお構いなしに吸い続ける困った者もいるようだ。
「まさに叔父のことですね。超がつくヘビースモーカーなのですが、タバコを吸わない人間への配慮を一切見せなかったのにはびっくりしました」
そう語るのは、会社員の大友保晴さん(仮名・32歳)。特に今でも忘れられないのが8年前の正月の出来事。
その年は兄夫婦が当時3歳になる息子を連れて帰省。そこに同じ市内に住んでいる叔父がアポなしで訪ねてきたのだが、正月にはこういうことがよくあるらしく、それ自体は珍しいことではない。だが、通されたリビングで腰を下ろすなり、その場で加熱式たばこを吸おうとしたのだ。
「僕もその場に居ましたが、『吸ってもいいか?』の一言もなし。来た時点で顔が赤く、すでにアルコールが入っているのはわかりましたが、人の家に来てあの態度はありえない。部屋には幼い甥っ子だっていたわけですから」
大友さんの父親は当時すでに他界しており、母親が注意するも「大丈夫。これは煙が出ないやつだから」とまさかの拒否。だが、この状況に黙っていられなかったのが兄だ。
最初は丁寧な口調で「ウチの子もいますし、今日は我慢してもらえませんか?」とお願いするも「吸う・吸わないを決めるのは俺の自由だろ。何でお前に指図されなきゃならないんだ!」と怒り出したのだ。
「叔父の家ならともかく、そこはウチの実家。無茶苦茶な理屈すぎて呆れましたが、酔っぱらってるから正常な判断ができなかったんでしょうね。以前から酒癖は悪かったですけど、ただ兄も黙って引き下がるような人間ではありませんでした」
不穏な空気を察したのか、兄嫁は我が子を連れて2階の部屋に避難。兄は叔父に対し、息子がぜんそくを持っていることを説明。
そのうえで仮にぜんそくでなかったとしても「やめてほしい」と頼んでいるのに、それを無視して子供の前でタバコを吸おうとするのはいい大人のやることではないと叔父を激しく断罪したのだ。
兄の主張に何らおかしい点はないが、叔父は侮辱されたと感じたのか激高。いきなり兄に殴りかかってきたという。
「普段の兄ならそこまでキツい言い方をしませんが、甥っ子に何ら配慮を見せようとしない叔父に相当頭に来ていたのでしょうね。まったく動じることもなく身をかわし、すぐに足払いをかけて叔父を転ばせ、あっさり制圧していました。
冷静に考えれば叔父は50代で、兄は当時まだ20代後半。そもそも叔父が勝てるはずがないんですけどね(苦笑)」
幼い子供の前でタバコを吸おうとする叔父に絶句
注意されたことに叔父は逆ギレ
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ビジネスや旅行、サブカルなど幅広いジャンルを扱うフリーライター。リサーチャーとしても活動しており、大好物は一般男女のスカッと話やトンデモエピソード。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中。
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