更新日:2024年01月17日 20:16
ライフ

ファミマの3990円スウェットをバカにして大炎上。ほんとに「ファミマのアパレル」は質が悪いのか

★実用品なのかファッションアイテムなのかわかりにくいのが難点

はっ水パーカー 4389円
はっ水パーカー

はっ水パーカー

 テック系の生地でお馴染み「小松マテーレ」社の「ダントツ撥水®」素材を採用したこちら。100回洗濯しても撥水力を維持する脅威の素材として主にスポーツウェアやレインウェアなどに活用されてるもの。機能性はワークマンと並べても負けないレベル。  さらにポケッタブル仕様になっておりコンパクトにたたむことができ、軽量でバッグの中に入れてもOK。急な天候の変化にも対応できる抜群の利便性を誇ります。  4000円とややコンビニエンスウェアとしては高く感じるところですが、素材をはじめ細かなポケットや滑りにくいZIP引き手などレインウェアとして十分な機能性を備えており、むしろ安いと感じるくらい。……ただこれはあくまで実用品としての話。  ファッションアイテムとしてはちょっと評価は変わります。確かに軽量で撥水性も究極高く、持ち運びしやすいポケッタブルと文句のない機能はありますが……ファッションアイテムとしてはインナーが透けるほど薄く(特にベージュカラーは縫い合わせ部分の生地が透けて、外から見えるほど薄く感じる)、シルエットも昨今のトレンドには合わせておらず、かっこいいとはいいがたい。

機能性は抜群の完成度を誇っている

はっ水パーカー このへんがファミマのコンビニエンスウェアは難しくて……前述のパーカはあきらかにファッションアイテムとして作っているのです。わざわざ重量感はあるし、乾きにくい素材にして、ヴィンテージテイストの高級感を作っているので。実用性を犠牲にして美しさを取ってるイメージ。  今度は逆にはっ水パーカは生地が薄く、ファッショアイテムとしては頼りないデザインながら、機能性は抜群の完成度を誇っている。  いずれもいい商品だと思うのですが、ターゲットが違うんです。にもかかわらずファミマの陳列は画一的で試着もできないし、サンプルが置いてなく中身が見れないものもある。これでは「ファッションアイテム」として作られているのか「実用品」として作られているのかが判別できず、求めていたテイストを手にできない可能性があります。  せめてパッケージデザインを変えるとか、何か「ファッションライン」として作ってるとわかるようにしてほしい。でないと服好きじゃない人はスウェットパーカーなどを「重くて硬くて着にくいな……」と思っちゃうんじゃないでしょうか。
次のページ
400円台なら十分お買い得のクオリティ
1
2
3
4
5
ファッションバイヤー。最新刊『MBの偏愛ブランド図鑑』のほか、『最速でおしゃれに見せる方法 <実践編>』『最速でおしゃれに見せる方法』『幸服論――人生は服で簡単に変えられる』など関連書籍が累計200万部を突破。ブログ「Knower Mag現役メンズバイヤーが伝えるオシャレになる方法」、ユーチューブ「MBチャンネル」も話題に。年間の被服費は1000万円超! (Twitterアカウント:@MBKnowerMag

MBの偏愛ブランド図鑑

今着るべきブランド60の歴史や特色を、自身が愛用する品とともに徹底紹介


最速でおしゃれに見せる方法 <実践編>

ユニクロやGUでもおしゃれな人は何が違うのか?

試し読みはこちら
幸服論――人生は服で簡単に変えられる

自信は服で簡単につくることができる!



最速でおしゃれに見せる方法 【電子限定特典付き】

誰も言葉にできなかった「男のおしゃれ」の決定版。電子版特典として、MBのコーディネート・80スタイルを追加収録!


記事一覧へ
私のYouTubeチャンネル「MBチャンネル」ではファミマアパレルについてのレビュー動画も配信予定。そちらもあわせて、ぜひチェックしてみてください!
おすすめ記事