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元ラブホ従業員が語る迷惑客3選。備品の盗難はまだマシ、電気ケトルの“ヘン”な使い方を…――仰天ニュース・トップ3

迷惑客②:ダイナミックに客室を利用する常連のお客様

  ホテル「安かろう悪かろう」を体現している筆者の元職場。  雰囲気やサービスにこだわらず、ただ“やるだけの部屋”として利用したい方にとってはまさにうってつけの場所だったと思います。そのため、お客様のおよそ8割が女性をデリバリーしてもらうための場所として利用しており、リピーターの方も一定数おられました。  そんな常連客の中でも筆者にとって“悪い意味で印象深い”のが「ダイナミックに客室を利用するお客様」。詳細は後述しますが、スタッフの間では通称“黄猿”と呼ばれていました。どことなく動物園の猿を彷彿とさせる顔つきで、身につけているアイテムは基本的に黄色のものが多かったんです。  また、いつも小脇に本を抱えており、大体は「自己啓発書」か「少年ジャンプ」でした。

黄猿の“猿”たる所以

 かなり個性的な人物である“黄猿”ですが、なにも外見的な特徴だけでそう呼んでいる訳ではございません。  黄猿の本当に“猿”たる所以は別のところにございます。  まず、週5のペースで来店してくる(笑)。それも毎回、デリバリー利用。週7で来店されたこともございます。1日で複数回利用することも珍しくなく、同じ日に4度来店されたことも。嬢を出口まで送った直後に踵を返し、再び受付で会計を済ませて入室した姿を見た時は、なんといいますか、尊敬の念さえ抱きました。
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後始末が面倒な行為
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およそ6年にわたり、渋谷区道玄坂の激安ラブホにて受付業務および清掃業務に従事。繁華街で様々な人間を見てきた経験をもとに、迷惑客の存在やスタッフの裏事情などをテーマに執筆(していく予定)。
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