仕事

なぜか深夜のラブホに勤務する「履歴書が空白だらけ」40代男性の正体。元従業員が明かす“ワケあり”のスタッフ――仰天ニュース・トップ3

開始予定時刻より5時間も早く出勤、初対面で“シャウト”!

時計 出勤すると、既にXさんはその場にいました。筆者を見るや否や、「はじめまして! これからよろしくお願いします!!」と、大声で“叫び”、握手を求めてきました。仕方なく応じると、握力を強め、「頑張ります」と一言。  勤務予定時間より5時間も早くきていたこともあり、随分とやる気がある方だなという思いも若干ありましたが、それ以上に“厄介なヤツ”という印象が先行し、その時点で帰りたい気持ちで頭がいっぱいでした。

武勇伝を連発「昔の俺は凄かった」

 初仕事の前に、とりあえず彼の人となりを少しでも知っておきたいと考えた筆者は、自己紹介を兼ねた雑談をすることに。好きな芸能人などの当たり障りのない話題を振るも、どれもXさんはいまいちピンときていない様子。  しばらく会話を続けていくうちに、どうやらXさんは直近の出来事について全くの無知であるということが判明しました。スマホはおろか、ガラケーすらも所持しておらず、いわく、“興味がないから”だそう。  ラチがあかないので、筆者は話題を変え、Xさんに昔話をしてもらうことに。彼は待ってましたと言わんばかりに過去の武勇伝(仕事の腕を買われて某有名企業に引き抜かれたなど)を語り出し、最後に「まあ、昔の話だから」と締めくくりました。  人を見た目で判断してはいけないと常々考える筆者ですが、頭髪は薄れ、前歯は欠け、下っ腹が目立つだらしない体型のXさんにそんな過去があるとはとても信じられませんでした。感心したフリだけをして、Xさんの勤務開始時間まで筆者は黙ることに。Xさんがひっきりなしに吸っている缶ピースのせいで、受付室には白い“もや”がかかっておりました。
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口先だけで全く仕事ができない…
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およそ6年にわたり、渋谷区道玄坂の激安ラブホにて受付業務および清掃業務に従事。繁華街で様々な人間を見てきた経験をもとに、迷惑客の存在やスタッフの裏事情などをテーマに執筆(していく予定)。
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