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「早くウチの子供に使わせろ!」“大谷グローブ”を巡って教育現場が頭を悩ませるワケ

昔なら自由に使わせていた!?

少年野球 大谷選手の野球人として気持ちは素直に嬉しい、だが……というのが、教育現場の本音のようだ。確かに数百人の子供たちに対して、3個のグローブではどう使えばいいのか、その方法を巡って混乱するのは当たり前のこと。加えて安全面の問題など絡んでくると、学校としても自由に使わせることに二の足を踏むのは理解ができる。先述の副校長は苦笑まじりにこう語る。 「まぁ、昔だったら自由に使わせることもできたと思うんです。放課後にキャッチボールやりたいコは使っていいぞ〜! みたいなノリでね。でも、今は何かとうるさい時代ですし、ヘタすると炎上するリスクもありますから。今回の一件は、大谷翔平という一般の人からしたら雲の上の人、子供たちからしたら大スターを身近に感じることができたという意味では、ものすごくよかったと思います。でも、その扱いはなかなかに難しかったです(苦笑)」  先生たちの試行錯誤はまだしばらく続きそうだ。 取材・文/谷本ススム
グルメ、カルチャー、ギャンブルまで、面白いと思ったらとことん突っ走って取材するフットワークの軽さが売り。業界紙、週刊誌を経て、気がつけば今に至る40代ライター
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