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「武勇伝」「高級時計」にNO。妹尾ユウカが熱弁するオジサンの「負け顔戦略」

新しい「イケオジ」のあるべき姿とは

ちなみに、これもオジサンが間違えてしまいがちなことなのだが、女の子に嫌われないためにオジサンであることを隠そうとするのはやめた方がいい。若者のカルチャーに興味関心がないオジサンになることは良くないが、若者ぶったオジサンになることはもっと良くない。 カラオケでは、サザンオールスターズ、WANDS、ウルフルズを歌ってくれて構わない。むしろ、Official髭男dismや米津玄師などを歌われた方がなんだか余計にオジサンに見える。上手く伝わるか分からないが「スーツを着ているとオジサンってバレてしまうから、学生服を着てみた結果、余計にオジサンであることが浮き彫りになった」みたいな姿に見える。 きっと、これまでの時代、男は大なり小なりそういった無理や背伸びをした振る舞いが持て囃され、必要とされてきたのだろう。負け顔をすることは本当に負けることを意味してきたのかもしれない。けれど、新しいイケオジのあるべき姿は、等身大もしくはそれ以下に見せられる男であることのような気がする。 決して、これは「プライドを捨てろ」ということではなく、くだらないことで見栄を張ったり、成し遂げたことをひけらかさずともいられる余裕を持てということである。そうなることができれば、本当は話したくて仕方ない自慢話も「この人こんな感じだけど本当はすごいんですよ」と後輩や同僚が代わりに語ってくれるであろう。目下の同性からもウケがいいはずの負け顔戦略。シフトしてみてはいかがだろうか。 文/妹尾ユウカ
1997年生まれ。コラムニストとして、「日刊SPA!」「AERA dot.」など多数のWEBメディア・雑誌で執筆。Abema TV「ラブキャッチャー」では副音声、ドラマ「女盛り考察記」は脚本を担当。著書に「今夜、軽率に抱かれてみたくなりました 恋愛強者になれる“女の直感ルール”」がある。
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