『極悪女王』でゆりやんが魅せた「まるで本人」な演技力。俳優より「芸人の方が憑依が得意」なのはなぜか
9月19日の配信開始以来、大きな話題を集めているNetflixシリーズ『極悪女王』。
ストーリー構成や演出、試合の迫力や再現度など注目ポイントは多いが、主演でダンプ松本役をつとめる、ゆりやんレトリィバァの憑依ぶり、完全一致ぶりは、時々「本人!?」と思ってしまうほどの見事さだった。
それはもう、衣装やヘアメイク、仕草やたたずまいで「寄せる」「似てる」というレベルではなく、「憑依」としか言いようがなく見える瞬間がいくつもあった。
『極悪女王』を見ながらふと思い出したのが、昨春、日本テレビ系で放送された連ドラ『だが、情熱はある』だ。
オードリー・若林正恭と南海キャンディーズ・山里亮太の半生を描いたドラマだが、それぞれを演じた高橋海人(King & Prince)と森本慎太郎(SixTONES)が、トップアイドルでありながら、本人にしか見えないような完コピぶりで驚いたことをよく覚えている。
特に高橋の若林は、その見た目だけで「あ、若林だ」とは全く分からないのに動いてしゃべると完全に若林なところに怖さすら感じたほどだった。
言うまでもなく、ゆりやんはお笑い芸人、高橋と森本はアイドルである。近年の実在の人物をモデルにした作品で、ドラマでの演技仕事が本業ではないジャンルの人が本人にしか見えないほどの憑依ぶりを見せることが増えてきている気がするのはなぜなのか。人気バラエティなどを手がける、ある放送作家に聞くと、こんな見解を聞かせてくれた。
「『極悪女王』でクラッシュギャルズ役を演じた剛力(彩芽)さんや唐田(えりか)さんの寄せ方ももちろん絶賛されていますが、役者さんの場合はどちらかというと〝自分の色〟みたいなものを加えて表現する人が少なくないです。実在の人物に似ているものの、その役者さんのイメージも重なり合った演技になることが多い気がします。
一方、お笑い芸人やアイドルは、そういった〝色〟をおさえて、何にでもなれる良さがあると思います。そう考えると、みんなが知っているような有名な実話や実在の人物をもとにした物語に、芸人やアイドルのほうが、その〝色〟が薄いぶん、その人になりきれることが多くなってきているのかなという印象を受けます」
たしかに芸人は、日頃コントなどで何かの設定に「なりきる」機会が多い。ロバート秋山や友近など、架空の人物なのに「絶対いる」と思えるような芸を披露する芸人も少なくない。
本人と見間違う“憑依ぶり”を見せる作品は他にも
芸人やアイドルの「なりきる」技術
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ライター・編集・インタビュアー・アイドルウォッチャー(男女とも)。ウェブや雑誌などでエンタメ系記事やインタビューなどを主に執筆。
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