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『虎に翼』のどか役・尾碕真花、朝ドラ出演で共演者から得た自信

見られれば見られるほど努力できるタイプ

尾碕真花――一方、配信中の『恋愛バトルロワイヤル』ですが、茶髪のロングヘアーでビジュアルが全然違いますよね。 自分でもそう思います。解禁されたビジュアルを改めて見ると「あれ? こんな顔してたっけ?」って(笑)。 ――どんな役どころなんですか? 女子高生です。詳しくは言えませんが、学園で起きる恋愛トラブルに巻き込まれていきます(笑)。久しぶりに制服を着て、少しでも青春を感じられたので楽しかったですね。同世代と一緒に演技をするというのは、刺激の受け方もまた違いましたし。 ――どう違うんですか。 『虎に翼』は先輩ばかりだったので必死について行けるよう努力しましたけど、『恋愛バトルロワイヤル』のように同世代がほとんどだと「一緒に作ろう」とか「自分も良い影響を与えられたら」といった方向に気持ちが動くし、おのずと演技に対するアプローチも変わっていくというか。 ――では『虎に翼』とは異なる尾碕さんが楽しめそうですね。 もう、全っ然、違うと思います。ファンの方じゃないと同一人物とは気づかないかもしれません(笑)。 ――インスタにもアップされてましたが、今年の3月にショートカットにされたんですよね。 小学生くらいまではこれぐらいのショートだったんですよ。なので自分的には戻った感じがします。昔から私を知ってくださる人は「若返った」と言うし、ロングの私から入ってくれた方は「幼くなった」と。人それぞれ見え方が違うのは面白いなって思います。 ――物理的にはいかがですか。 軽いです。もうシャンプーもリンスもすぐ終わります。タオルドライでほぼ乾きますし。ドライヤーの時間も半分以下くらいになりました。 ――今の尾碕さんにとって、俳優業のやりがいや魅力は何でしょう? 「自由度の高さ」ですね。自由な性格だし、飽き性なので、同じことをずっとやり続けるのが苦手で。そういう部分で自分にすごく合っているのかなって思います。もちろん、自由には良い部分も悪い部分もあると思いますが、しっかり努力が映るところが魅力です。 表に出る以上、絶対に誰かしらに見られますし、それがすごく自分の中で「やる気スイッチ」になっていて、見られれば見られるほど努力できるというか。なので今はお芝居をしている時が一番楽しいです。 尾碕真花

上京して同級生の丁寧さに驚いた

――ストレートに聞きますが、尾碕さんってどんな人なんですか? ガサツです(笑)。おまけにおしゃべりです。 ――飾らない性格、ということですね。 ありがとうございます(笑)。俳優としてお芝居という嘘をつくのは大丈夫ですが、尾碕真花自身として嘘をつくのはすごく苦手です。 ――出身が高知県ですが、生まれ育った環境みたいなものも関係ありますか? そうですね……気の強さは両親の遺伝だと思います。環境もある程度は関係するのかもしれませんが、やっぱり両親だと思います。 ――好きな土佐弁は? 生まれてから当たり前のように触れていたので、好きもなにも普通というか。どちらかというと標準語に憧れがありましたね。東京にでてきて男性がこんなにも優しく話すのかって感動したくらいです。 高校のとき、上履きのまま帰宅しようとしたら、同級生の男の子が「尾𥔎さん、靴履き替えるの忘れてるよ」って教えてくれて。そんな丁寧な話し方ってある? って驚いて思わず「あ、ありがとう」って言いました(笑)。 ――これが土佐弁だったらどんな感じなんでしょう。 低いトーンで「尾碕、忘れちゅうで」ですかね。そのイントネーションの感じが、とても強く聞こえて(笑)。地元や関西の人からしたら標準語は丁寧ぶっているって言われるかもしれないけど、私は標準語が好きです。
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苦手な食べ物はネギ。「デメリットと美味しさが見合ってないと思うんですよ」
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株式会社ラーニャ代表取締役。ドラマや映画の執筆を行うライター。Twitter⇒@Yuichitter

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